単体の細胞では得られない付加価値の高い機能を発現させるため,同種あるいは異種の細胞を人工的に結合させること.例えば,リンパ球と骨髄腫(しゅ)細胞から特異な抗体を産生する腫瘍(しゅよう)細胞を作ること,細胞内に目的とするDNAを導入することなどが挙げられる.細胞融合を行う方法としては,細胞表面の電位を減少させ,膜タンパク質を集合させる物質を添加して融合を誘発する化学的な方法,あるいは細胞にパルス的に電位を印加して細胞を融合させる電気的な方法などがある.