抗血栓性

antithrombogenicity

 血液が流路内で不都合な塊であるところの血栓を形成しやすい状況になるのを抑制するような性質.血栓を形成しやすい状況は,血液,および血管壁・心房壁などの血液流路壁や,血液流れの状態に左右される.例えば,人工材料で構成した管を生体血管と接続すると,接続部や,材料表面に血栓が形成される.材料表面に適切な物理・化学的性質を持たせたり,ヘパリンなどの血液凝固抑制作用を持つ物質を導入することによって,抗血栓性を発揮するような研究がなされている.