血液レオロジー

hemorheology

 血液の流動に関することを扱う学問.血液は,赤血球などの有形成分,およびタンパクなどの高分子を含む電解質溶液であるところの血しょうから構成されている.血液全体のみかけの粘性係数は,せん断速度が低下すると上昇する.この血液の非ニュートン性は,低せん断域において,赤血球どうしが連銭などの結合を形成することによる影響が大きいとされている.ほかに,血液凝固に伴う流動性の変化,赤血球の変形性,変形性に富む血管内での脈動流などが,この学問の研究分野に含まれる.