グルコース（またはグリコーゲン）を嫌気的に乳酸まで分解する代謝過程．この反応にはエムデン-マイエルホーフ経路中の11段階の酵素反応がかかわっていて，グルコース-6-リン酸，フルクトース-2-リン酸，グリセルアルデヒド-3-リン酸などを経由して乳酸まで分解する．このときに二分子のアデノシン三リン酸（ATP）を生成する．この反応のエネルギー収率は約31％であり，動物筋肉での主要なエネルギー源となっている．特に骨格筋では酸素供給が悪くミトコンドリアも少ないために解糖により筋収縮のためのエネルギーを得ている．