液晶プレートを体表皮膚に接触させ温度画像をえるコンタクトサーモグラフィと,ミラーを機械的に走査して赤外放射温度センサで非接触に体表温度画像を構成するサーモグラフィがあるが,通常は後者をいう.ヒトの皮膚温分布をカラー画像表示したり,スキャニング部分のデジタル表示ができるので,体表の虚血,充血の定量的評価や皮下の炎症や乳がんの検出ができる.最近の高速サーモグラフィ(温度分解能0.3℃,1フレーム1/15sec)では皮膚血流に影響を与える自律神経機能を評価できるといわれている.