有限要素法の定式化の一種で,仮想仕事の原理または最小ポテンシャルエネルギーの原理に基づき節点の変位を未知量とする方法である.要素間の変位の連続性は満足されるが,応力の釣合い条件は近似的に満たされる.非線形問題や動的問題に対するはん用性や各種要素への適用性などの点で変位法が使われることが多い.ただし,板曲げや非圧縮性の問題などではほかの定式化(応力法,混合法,ハイブリッド法など)が優れていることがある.