可視化

visualization

 数値計算結果や実験結果などの数値データを画像化し評価/理解しやすい形にすることを可視化という.計算機の進歩とともに大規模数値データの処理が可能となり,このデータを効果的に評価/理解する必要性とともに可視化が盛んに研究されるようになった.可視化の考え方が特に強調されたのは1990年頃からである.高速画像処理を可能とするハードウェアとしては,超高速ネットワーク,フレーム・バッファ(ディスプレイ用の情報を一時的に蓄えるためのメモリ),画像処理用の専用ハードウェアを内蔵したグラフィックスワークステーション(graphics work station, GWS)などがある.可視化用のソフトウェアも多数使用されるようになっている.近年ではPC(パーソナルコンピュータ)にも高速画像処理用のハードウェアが搭載されるようになり,手軽に可視化が実施可能な環境が得られるようになっている.