ウィグナー・ザイツセル

Wigner-Seitz cell

 結晶内の空間を各原子を中心とする等しい多面体(隣接する原子を結ぶ線分の垂直二等分面で囲まれる多面体)をいう.ほかのすべての格子点よりも,その点への距離が最小になる空間の点のなす単位胞であり,提唱者E.WignerとF.Seitzをとって名付けられている.結晶内電子のバンド構造を計算するウィグナー・ザイツ法に用いられる.