複合材料積層板のモードII(面内せん断形)層間破壊靱性を評価する試験である.試験片はモードI(開口形)層間破壊靱性を評価する双片持ちはり(DCB)試験と同様であり,試験片に3点曲げ荷重を負荷することによりモードII変形状態が得られる.試験法はJIS K 7086,ASTM D7905で規格化されているが,層間はく離き裂長さが短い場合,層間はく離き裂は不安定に進展するという欠点を有している.この欠点を解決するため,4点曲げENF試験等が提案されている.