窒素酸化物の生成は燃焼温度に大きく依存するため(サーマルNOx),舶用ディーゼル機関等においては燃焼温度を下げるために直接気筒内に水を噴射することで火炎温度を下げて窒素酸化物の生成を抑制する.また,気筒内に成層的に水を噴射し壁面近傍のエンドガス部を冷却することでノッキングの発生を抑制したり,水蒸気の層により直接燃焼ガスが壁面に衝突することを抑制し冷却損失を低減する目的に使用される.