マイクロ波プラズマアシスト点火とは,通常のアーク放電にマイクロ波を照射することにより,リーンや大量EGR場での着火性向上を目的とする点火方式である.マイクロ波の発生源としてマグネトロンなどが用いられ,点火回路とは別に設置されたアンテナ等により筒内の点火プラグ近傍へマイクロ波を伝播する方式などが研究されている.マイクロ波照射を行うことにより,アーク放電で生成されたプラズマを増大させる体積着火や,OHなどのラジカル生成による着火性向上の効果が期待されている.