レシプロエンジンにおけるストローク(ピストンが上下動する長さ,s)とボア(シリンダ内径,b)の比(s/b)をストロークボア比と呼び,自動車や二輪用のガソリン機関では長らく1前後が主流であった.ストロークボア比が1より小さいエンジンはショートストロークと呼ばれ,主に機関回転数を高くして出力を向上させるモータースポーツ用に適用される.逆にストロークボア比が1より大きなエンジンはロングストロークと呼ばれ,熱効率を向上させ燃料消費量低減のために,最近の自動車用エンジンに適用される傾向がある.