====== 比速度 ====== ==== specific speed ==== {{tag>..c09}}  二つのランナの形状が幾何学的に相似でかつ流れが相似であれば,その大きさに関係なく,同じ特性を有するとみなされる.この考え方を水力機械の相似則といい,相似性を表す数値の一つが比速度である.水車比速度は,単位有効落差で単位出力を発生させるために必要な1分間当たりの回転速度で表す.他方,ポンプ比速度は,単位全揚程で単位揚水量をくみ上げるに必要な1分間当たりの回転速度で表す.回転速度を//n//,水車出力を//P//,有効落差または全揚程//H//,揚水量//Q//とすると,水車比速度\({n_{sP}} = n\sqrt P /{H^{5/4}}\),ポンプ比速度\({n_{sQ}} = n\sqrt Q /{H^{3/4}}\)で定義する.国際規格[ISO]ではnsの代りに\(K = 2\pi n\sqrt Q /{\left( {gH} \right)^{3/4}}\)で定義される[[|形式数]]を採用している.ポンプ分野ではキャビテーションの相似則を表示するものとして,分母に[[|必要有効]][[|吸込ヘッド]]NPSHRを用いた\({\rm{S}}n\sqrt Q /{\left( {{\rm{NPS}}{{\rm{H}}_{\rm{R}}}} \right)^{3/4}}\)で定義する[[|吸込比速度]]が利用されている. ~~NOCACHE~~