====== 断面二次モーメント ======
==== moment of inertia of area ====
{{tag>..c07 ..c13}}
断面上の微小面積//d////A//とその座標//x//または//y//の二乗の積を全面積//A//にわたって積分した値,\({I_x} = \int_A {{y^2}dA} \),\({I_y} = \int_A {{x^2}dA} \)をそれぞれ//x//軸および//y//軸に関する断面二次モーメント//I//という.//I//は断面の形状寸法が与えられれば求められる.//I//=//A////k//2または\(k = \sqrt {I/A} \)で定義される//k//を[[07:1008094|断面二次半径]]という.これは,ある点に断面の全面積が集中したと考え,かつある軸に関して分布した面積と等しい//I//を持つような点([[07:1008093|断面二次中心]])から軸までの距離である.//x//軸,//y//軸に関する//I//を//I////x//, //I////y//,断面相乗モーメントを//I////xy//とし,これらの軸と//θ//だけ傾いた\({x'}\)軸,\({y'}\)軸に関する\({I_{x'}},{I_{y'}}\)を求めると,\({I_{x'}},{I_{y'}}\)はある//θ//のとき最大または最小となり,このとき\({I_{x'}}_{y'} = 0\)となる.このような図心を通る2本の軸\({x'}\),\({y'}\)を主軸といい,互いに直交する.主軸に関する//I//が[[07:1008089|断面主二次モーメント]]である.なお,断面が対称軸を持つ場合,この軸とこれに直交する軸が断面の主軸となる.//I//ははりの曲げ応力//σ//を求める際に必要な量であり,//σ//=//M////y/////I//となる.ここで,//M//は曲げモーメント,//y//は中立軸からの距離である.最大応力は中立軸から最も遠い位置で生じるから,それらを//e//1(引張側),//e//2(圧縮側)とすると,\({\sigma _{\max }} = M{e_1}/I = M/{Z_1}\),\({\sigma _{\min }} = - M{e_2}/I = - M/{Z_2}\)である.この//Z//を[[07:1008086|断面係数]]という.
~~NOCACHE~~