切削・研削,引抜き,プレス,圧延などの金属加工に使用される金属加工油剤に分類される[JIS K 2241].潤滑剤や冷却液とも呼ばれ,①工具面の潤滑作用による摩擦や摩耗の低減,②工具や被削材の冷却作用による工具寿命の増大や寸法精度の向上,③構成刃先の抑制作用,④切りくずの排除,⑤加工面の防錆,の目的で切削作業に広く用いられる.旋削や研削などの高速加工では冷却作用に優れる水溶性切削油剤が,一方,ブローチ加工やタッピングなどの低速・高負荷作業では潤滑性に富む不水溶性切削油剤が使用される.
18/1006954.txt · 最終更新: 2017/07/19 08:50 by 127.0.0.1