①研究,開発,設計などのエンジニアリング業務の中で,特に計算機による解析シミュレーションの使用により,生産性,品質の向上をはかることは狭い意味でのCAEと呼ばれる.計算機の性能向上・低価格化と有限要素法(FEM),境界要素法(BEM),有限差分法(FDM)などのはん用シミュレーションプログラムの普及,および,可視化手法の普及により,高度シミュレーションが実用的になり,CAEの利用が一般的になった.②解析シミュレーションだけでなく,CAD(computer aided design),CAM(computer aided manufacturing)と呼ばれる分野もCAEに含めるという考え方もある.さらに,製品企画,設計,製造,販売,保守など,製品のライフサイクル全般における企業活動に必要な情報を電子データとして計算機で扱い,データベース,電子メール,インタネット,マルチメディア,グループウェア,ワークフローシステム,PDM(製品データ管理システム)などの情報技術を活用して効率良い企業活動の実現を図ることも広い意味でCAEと呼ばれるようになった。