熱交換器の性能を維持するため，伝熱面上に生じた霜層を除去して伝熱面を更新する操作．このような除霜による正規運転の中断を除霜サイクルという．空気冷却器や空気熱源ヒートポンプの屋外蒸発器では，空気中に含まれる水蒸気が霜となって伝熱面に凝結し，熱および通風抵抗となって熱変換能力を低下させる．除霜は，圧縮器から吐出される高温高圧ガスを冷却器のコイルに流入させる，ホットガス方式が一般的である．撥水(はっすい）性や親水性の伝熱面によって霜の核化を防止したり，電場を利用して霜の成長を抑制する方法も検討されている．