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高弾性・高強度・低密度を特長とする炭素繊維は,特に強度と弾性率に関して高性能化が進み,高性能複合材料の強化素材として最も多く用いられている.炭素繊維は製造方法からパン系とピッチ系の2種類に大別され,前者はポリアクリルニトリル繊維を延伸しながら焼成したもの,後者は各種ピッチを溶融紡糸し熱処理したものである.特性面から高弾性率繊維(HM)と高強度繊維(HT)に大別して販売されており,英語では通常,前者をgraphite fiber,後者をcarbon fiberと分けて呼称している.