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ある特殊成分の合金を塑性変形させ,そのあとにある温度に加熱すると,その合金があたかも変形前の形を記憶しているように変形前の形にもどる.このような現象を示す合金を形状記憶合金という.そのメカニズムは熱弾性型および応力誘起マルテンサイト変態によって説明されている.1951年に発見されたAu-Cd合金を初め,In-Tl,Ni-Ti,Cu-Zn-Al,Fe-Mn-Siなどの合金に見い出されている.この現象による回復変形,回復力,エネルギーの蓄積および散逸が種々の分野・製品に利用されている.