目次
計算力学 バイオエンジニアリング 環境工学 産業・化学機械と安全 宇宙工学 技術と社会 材料力学 機械材料・材料加工 流体工学・流体機械 熱工学 エンジンシステム 動力エネルギーシステム 機械力学・計測制御 ロボティクス・メカトロニクス 情報・知能・精密機械 機素潤滑設計 設計工学・システム 生産加工・工作機械 FA(ファクトリーオートメーション) 交通・物流 マイクロ・ナノ 編集委員・執筆者 ~~DISCUSSION:off~~
血管壁は大きく三層に分れ,内側より内膜,中膜,外膜と呼ばれる.内膜の最内腔(くう)側は一層の血管内皮細胞により覆われており,内皮細胞からは種々の物質が産生され,血管壁の緊張の調節や抗血栓性に寄与している.血管壁を構成する主たる成分は,コラーゲン,エラスチンおよび平滑筋である.一般には,末しょう側にいたるにつれ,コラーゲンと平滑筋の割合が増える.動脈は,平滑筋量の大小により筋性動脈,弾性動脈に区別される.静脈壁も基本的には同じ構造をとるが,壁厚は全体的に薄く,低圧力領域で変形性に富む.