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International Union

ー留学生向けインターンシップ座談会2019報告ー

2019年11月29日に日本機械学会会議室においてJSME International Union(以下JSME-IU)主催のもと留学生インターンシップ座談会が開催された.当日は関東圏の大学を中心に30名の留学生が参加した.就職活動を控える修士1年生や博士2年生の学生の参加が半分以上を占めていたが,他にも学部4年生から博士3年生までの参加があった.

企業側は6社が参加し,学生は6テーブルに分かれて着席した.学生の中には,まだ日本の滞在期間が短く,日本語や英語が不慣れな方もいたため,6テーブルのうちの2テーブルには英語と中国語の通訳者を設け,学生と企業の円滑なコミュニケーションを図った.

当日はJSME-IUの古川委員長より開催の挨拶がなされた.その後,本企画の運営を委託した(株)リクルートキャリアの菅野氏から開催概要の説明があった.また多くの留学生は我が国の就職活動の仕組みやその取り組みに関して精通していないことから,元留学生で現在は(株)IHIに勤めている黄氏から,ご自分の就職活動やインターンシップへの参加,および社会人になってからの体験談をご紹介頂いた.

座談会では各企業から自社のパンフレットやPCを用いたプレゼンによって会社や業務,インターンシッププログラムについて説明された.またそれに対して学生からの質疑に応えるという形式で座談会は進行し,活発に議論された.各企業は25分毎に留学生のいるテーブルを巡るため,座談会では留学生は全ての企業の話を聞くことができるとともに,企業側も全ての留学生とコミュニケーションを取ることができる.

開催後のアンケートでは,非常に多くの学生から座談会に参加してよかったという感想が得られ,多くの学生が参加企業との交流が良くできていた.日本企業で働くことにイメージが湧かず,就職活動のプロセスも分からない留学生は多い.そうした留学生にとって,本インターンシップは,自身のキャリア形成を考えるいい機会となったと考えられた.今回はインターンシップに関連した座談会として開催したものだが,留学生からは日本企業について深く知ることができたという意見があった.また一方で機械系といっても,学生の専門分野は多岐に渡っている.修士課程や博士課程以上ではより専門にあった企業とのマッチングや幅広いバックグラウンドをもつ学生のニーズにどのように対応していくのか,JSME-IUでは議論を深め,本企画をより有意義な会としていきたいと考える.

文責:東京大学 安琪