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No.25-43「多彩な作業現場で活用するBBS – Well-being定量化に関する特別講演会」 (産業・化学機械と安全部門 企画) https://www.jsme.or.jp/event/25-43/
3月21日 15:00 - 18:00
開催日 | 2025年3月21日 (金) 15:00~18:00 |
会 場 | ハイブリッド開催:Zoom,対面:長岡技術科学大学東京サテライトキャンパス |
主 旨 | 当部門は多種多様な関連産業に共通する課題を見いだし,情報の共有化,情報の発信をしていくことを使命と考えている.その活動の一つとして作業者側からの「安全と安心」に対する評価を取り上げている.
本研究会では,産業現場における協働ロボットやAI 導入に伴って生じる作業形態の変化を見据えた職場における「見える化」といった現状の把握や,その後の改善である「最適化」の評価についての試みを紹介する.主に,作業者の安全行動に関する産業安全行動分析学(Behavior-based safety; BBS)的アプローチを紹介し,作業者の行動に焦点を当てて定量的かつ客観的な測定・評価・予測を行う行動分析手法,そしてBBSと作業者のリスクアセスメントに加え,ウェルビーイング測定等に着目した活動例を取り上げる.ウェルビーイングに関しては,メンタルヘルス的な側面というよりも,安全に関する指標としての側面を提案する. |
講演要旨 | 現在,我が国の職場には多様な作業スタイルが存在し,それに伴い作業内容や周辺環境との関り方も変化している.当然のことながら,作業者側の精神的・身体的状態も変容することが考えられる.私たちは,その変化を客観的かつ科学的に捉える手段を模索しており,今のところ作業者の一般健康状態の把握,安全な作業遂行のための安全方策・対策の有効性・妥当性検証,作業時間内に変化するWell-being(WB: 良い状態が持続していること)と安全との関係に焦点をおいた研究を行っている.
そこで,今回当研究会では以下の内容での講演を行う. 1) 作業者のリスクアセスメントと作業現場でのウェルビーイングに関する定量的計測についての実証実験(北條理恵子) SDGsの活動が精力的に社会に取り込まれ,人々のWBの向上が叫ばれ始めている中,産業の現場での作業者のWBについての知見はあまり浸透しているとは言えない.また,それを評価する手法も限られているのが現状である.本講演では,今までに作業現場で行った安全とウェルビーイングについての実証実験の取り組みを紹介する. 2)OpenFaceによる表情認識技術を用いた健康状態判別(黒木啓之・大沢毅) 建設現場等の環境下では,けがや事故が重大な災害につながる可能性もあり,作業員の健康状況の把握が重要といえる.しかしながら,人手不足や作業量の増加等の問題もあり,健康状態の観察が十分とはいえない現状がある. 本研究では,寝不足や風邪など,体調不良の人の顔の静止画や動画を取得し,その顔の特徴点 (ランドマーク技術) や表情筋に基づいたAction Unitなどから,CNNを用いて,作業者の健康状態を判別するシステムの構築に関する研究を紹介する. 3)建設業における働き方改革に向けたポジティブリスクに関する取り組み-やりがい,生きがい,働きがいを持てる職場環境を構築するためにー 人手不足による長時間労働やそれに伴う労働災害が社会問題となり,各業界で「働き方改革」が導入された.特に,建設業が最も深刻な状況となっている.本講演では,「働き方改革関連法」に基づく新しい働き方に関する考え方と,今までの事故や災害をなくす取り組みとどう異なるのかを事例も含めて紹介する. 作業者の感じる持続的な幸福感として今注目されるWBを心理学的な見地から概説し,それを客観的・定量的に評価するために行っている,作業者の行動分析学である「産業安全行動分析学」を紹介する.これまでに,日本とドイツにおける専門家がチームを成しそれぞれの専門分野の知見を活かして,国際研究プロジェクトを推進している.講演者の専門領域からは,法システムに則り最適な作業の行動を解析して,システムの構築を行うトポグラフィー(行動の型)から機能分類を試みる方法の解説を行う. |
講 師 | 北條 理恵子 長岡技術科学大学システム安全工学系 准教授
清水 尚憲 ジー・オー・ピー株式会社 安全・安心技術研究センター 所長 黒木 啓之・大沢 毅 都立高等専門学校 |
定 員 | 長岡技術科学大学東京サテライトキャンパス会場*1:(先着)30名
オンライン受講:80名 *1: 所在地 〒100-0013 東京都千代田区霞が関1丁目4-1 日土地ビル1F 東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅 徒歩1分,東京メトロ千代田線・日比谷線・丸ノ内線「霞ヶ関」駅 徒歩3分 |
参加費 | 長岡技術科学大学東京サテライトキャンパス会場: 正員:3000円 会員外:4000円 学生員:無料 一般学生:500円 オンライン受講: 正員:1500円 会員外:2000円 学生員:無料 一般学生:500円※参加費は全て税込み価格です.本会の消費税の取り扱いについては,「よくある質問」をご参照ください. ※特別員の資格(会員扱い)で行事に参加される場合,聴講料は正員(課税)の価格となります.下記申込先フォームの会員資格は「特別員」を選択し,「会員番号」に「行事参加料割引コード」(xxxxxxx-xxxx)をご記入ください. ※「特別員行事参加無料券」を利用される場合,聴講料は無料となります.予め「特別員行事参加無料券(原本)」をご用意の上,「特別員」としてお申込みください.「無料参加券を利用する」と「コンビニ決済」を選択して申込完了後,担当職員まで「自動返信メール」「行事参加無料券(原本)」をご郵送ください |
申込方法 | ・下記に記載の注意事項を予めご一読の上,Payventでのお支払いをお願いいたします.1名ずつお申込みください.
申込先URL: https://app.payvent.net/embedded_forms/show/67a467f04b2edc265a6fcec7 |
お申込の際の注意事項 |
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聴講料の支払いについて |
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領収書について |
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問合せ先 | 〒162-0814 東京都新宿区新小川町4番1号 KDX飯田橋スクエア2階
一般社団法人 日本機械学会 産業・化学機械と安全部門(担当職員 野口) 電話:03-4335-7614 E-mail:noguchi@jsme.or.jp |