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No.22-100 特別講演会 「来日外国関係者招待講演会 多彩な作業現場で活用するBBS – Well-being定量化に関する国際ワークショップ」開催
2022年9月15日 13:00 - 17:00
「多彩な作業現場で活用するBBS – Well-being定量化に関する国際ワークショップ」
(産業・化学機械と安全部門 企画)
開催日 | 2022年9月15日 (木) 13:00~17:00 |
会 場 | ハイブリッド開催(日本機械学会会議室またはZoom) |
主 旨 | 当部門は多種多様な関連産業に共通する課題を見いだし,情報の共有化,情報の発信をしていくことを使命と考えている.その一つとして「安全と安心」を取り上げている.
本研究会では今回,産業現場におけるIoT導入やIndustrie4.0 といった,世界に先駆ける安全管理対策を行うドイツの取り組みを学ぶとともに,日本とドイツの作業者の安全文化等の比較や作業行動における特徴等の現状把握を行う.また,ドイツで行われている,作業者の安全行動に関する産業安全行動分析学(Behavior-based safety; BBS)的アプローチを紹介していただく.具体的には,昨今「持続可能な到達目標(SDGs)」で話題の,良い状態が持続していること,すなわちウェルビーイング(Well-being,以下WBとする)を,作業者の行動に焦点を当てて定量的かつ客観的な測定・評価・予測を行う行動分析手法,そしてBBSとWB測定法の二つを融合させた新たなリスクに対する考え方を紹介する.今回は,ドイツにおける法的な側面からも安全管理の仕組みを概説してもらい,意見交換を行う.また,別途来日のほか3名とともに,4年前より日独チームで議論を重ねている安全管理システムに関する国際研究プロジェクト実施のための最終打ち合わせを行うため,対面での討論が必要である. |
講演要旨 | 現在,我が国の職場には多様な作業スタイルが存在し,それに伴い作業内容や周辺環境とのかかわり方も変化している.当然のことながら,作業者側の精神的・身体的状態も変容することが考えられるが,今のところ作業者が職場において作業時間内に変化するWell-being(以下WB: 良い状態が持続していること)に焦点をおいた研究はほとんど存在していない.
SDGsの活動が精力的に社会に取り込まれ,人々のWBの向上が叫ばれ始めている中,産業の現場での作業者のWBについての知見はあまり浸透しているとは言えない.また,それを評価する手法も限られているのが現状である.本講演では,政府が推し進めるIndustrie4.0等のドイツの取り組みを紹介する.また,作業者の感じる持続的な幸福感として今注目されるWBを心理学的な見地から概説し,それを客観的・定量的に評価するために行っている,作業者の行動分析学である「産業安全行動分析学」を紹介する.これまでに,日本とドイツにおける専門家がチームを成しそれぞれの専門分野の知見を活かして,国際研究プロジェクトを推進している.講演者の専門領域からは,法システムに則り最適な作業の行動を解析して,システムの構築を行うトポグラフィー(行動の型)から機能分類を試みる方法の解説を行う. 作業現場においては,安全と同様に生産性も重視されるのは言うまでもないことである.実際には職場においては,リスクの低減を目指しリスクアセスメントを行っており,作業者の不安全行動の削減に腐心している.しかしながら,時には安全性と生産性が相反する事象のような受け止めをされる場合が少なくないこともまた事実である.これらの問題は,昨今の世界の潮流である,ウェルビーイングを考慮すると,安全な職場だけでは「作業者のWB」の達成には到達しない.作業者のWBが満たされれば,意図的な不安全行動はなくなり,生産性も向上する.我々はこれらの問題を,4年前から定期的に日本とドイツの行動分析家や械安全の専門家,災害安全管理支援システムの研究者らと討論してきた.研究の計画もほぼ出そろい,今後は国際チームで実際に研究を進める.この提案も併せて本国際ワークショップで発表する。 |
講 師 | クリストフ・ボードライン University of Applied Sciences Würzburg-Schweinfurt教授
カロリン・グレイザー University of Applied Sciences Würzburg-Schweinfurt講師 フロリアン・ホフナー University of Wuppertal 研究員 マリナ・ビエール University of Wuppertal 研究員 |
プログラム | 13:00‐13:10 ワークショップ主旨説明
北條 理恵子 長岡技術科学大学 13:10‐13:50 講演1: Safety management using behavior-based safety (BBS) from an aspect of forensic engineering. Carolin Gläser University of Applied Sciences Würzburg-Schweinfurt
13:50 – 14:30 講演2:What is Behavior-based safety(BBS)?‐For measurement of behavior. Christoph Bördlein University of Applied Sciences Würzburg-Schweinfurt 14:30 – 14:45 休憩 14:45 – 15:15 講演3: 機械安全における行動分析学の活用法 北條 理恵子 長岡技術科学大学 15:15 – 15:55 講演4: A proposal about safety engineering for volunteers at disaster sites using behavior-based safety (BBS). Marina Bier University of Wuppertal 15:55 – 16:15 講演4: Establishment of safety check lists for professional firefighters. Florian Hafner University of Wuppertal 16:15 – 17:00 パネルディスカッション:日独の国際交流に期待される新たな安全管理支援システム 講演者全員 |
定 員 | 60名(うち現地定員は18名、先着順) |
参加費 | 正員3, 000円,学生員 無料,会員外 4,000円,一般学生 500円.
※参加費は全て税込み価格です.本会の消費税の取り扱いについては,「よくある質問」をご参照ください. ※特別員の資格(会員扱い)で行事に参加される場合,聴講料は正員(課税)の価格となります.下記申込先フォームの会員資格は「特別員」を選択し,「会員番号」に「行事参加料割引コード」(xxxxxxx-xxxx)をご記入ください. ※「特別員行事参加無料券」を利用される場合,聴講料は無料となります.予め「特別員行事参加無料券(原本)」をご用意の上,「特別員行事参加無料券利用」を選択してお申込みください.申込完了後,担当職員まで「自動返信メール」「行事参加無料券(原本)」を問合せ先住所までご郵送ください. |
申込方法 | 下記に記載の注意事項を予めご一読の上,Peatixでのお支払いをお願いいたします.
1名ずつお申込みください. |
お申込の際の注意事項 |
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聴講料の支払いについて |
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問合せ先 | 〒162-0814 東京都新宿区新小川町4番1号 KDX飯田橋スクエア2階
一般社団法人 日本機械学会 産業・化学機械と安全部門(担当職員 大橋) 電話:03-4335-7614 E-mail:ohashi@jsme.or.jp |
その他 | 報告書No22-100 |