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産業・化学機械と安全部門

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「金属加工における「匠の技」の現状と伝承の課題」

2004年8月30日 14:00 - 17:00

開催報告

1.「概要」

特別講演会「リスクに基づいた安全管理の考え方」~Bayesの理論と事例紹介~が,2004年8月30日(月), 日本機械学会会議室で開催されました。今回の特別講演会は、安全管理というキーワードのなかから、効率的な保全のためにはリスクに 基づいた安全管理の考え方を理解し、メリハリの利いた手法が求められていることから、 主演題として「リスクに基づいた安全管理の考え方」を企画しました。講演者には、これらの内容に造詣の深い3人のエンジニアの方に お願いしました。当日は45名の聴講者で、会議室がほぼ一杯になり、今回の演題が昨今のニーズに合致していたものと思われます。 特に、講演後の質問が多くあり、時間内では対応できず、講演者へ個別に連絡するようお願いするほどでありました。


2.「RBI・RBMの考え方と産業機械への適用」

(株)ベストマテリア 木原 重光 氏

(株)ベストマテリア 木原 重光 氏  リスクの概念からリスク評価技術の背景について説明がなされた。構造材料の経時的損傷を例に,損傷が如何に確率的要素(バラツキ)を 含んでいるか,検査をすることによりその確率の精度を上昇(余寿命予測の精度アップ)させることが可能になるかについて解説がなされた。さらに”ベイズの定理”について紹介された。そして,リスクマトリックスからリスク評価の手法,事例紹介等がありました。RBMの普及には、損傷データベースの確立,診断技術の確立,使いやすいソフト,コンサルティングシステムの確立が必要。


3.「化学プラントにおけるRBIの手法と世界の動向」

千代田アドバンストソリューソンズ(株) 柴崎 敏和 氏

千代田アドバンストソリューソンズ(株) 柴崎 敏和 氏米国においてRBIが開発され始めた1980年代からこれまでの歴史と,RBI実施による効果,特徴について説明がなされた。 RBIの手順について詳細な説明があり,劣化機構と破壊モードの確認,破損の発生確率,破損の影響度,リスクの決定,評価,検査 によるリスク管理,影響度の軽減策等について説明された。また,産業界のRBIの導入状況,HPIにおける規格化の動きについての紹介が あった。


4.「化学工業分野における材料的失敗事例の解析」

石川島播磨重工業(株) 村上 晃一 氏

石川島播磨重工業(株) 村上 晃一 氏科学技術振興機構(JST)で実施している”失敗知識DB整備事業”の内容が紹介された。現在同機構のHPで同事業の現状が紹介されている。 講演ではまず失敗知識DBの目的、体制について紹介があった。失敗事例の解析ツールとして「失敗の原因・行動・結果まんだら図」を使う 手法が紹介された。さらに材料分野における種々の統計的なデータ紹介と化学工業に関する失敗事例解析について紹介があった。

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日付:
2004年8月30日
時間:
14:00 - 17:00
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