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「ゼロエミッション社会をめざして」
2003年6月27日 13:00 - 17:00
開催報告
1.「概要」
環境省廃棄物・リサイクル対策部 循環型社会推進室 室長補佐 染野 憲治 氏 循環型社会への道筋として平成13年に施行された循環基本法に基づき循環型社会形成推進基本計画が策定された。基本計画策定までの流れ、基本計画策定後毎年発行される循環型社会白書によって報告される各種施策の進捗状況、及び自治体・企業等の循環型社会への形成に向けた取り組みについて紹介され循環型社会形成への国の基本的な考えが話されたた。
2.「循環型社会の形成」
環境省廃棄物・リサイクル対策部 循環型社会推進室 室長補佐 染野 憲治氏
循環型社会への道筋として平成13年に施行された循環基本法に基づき循環型社会形成推進基本計画が策定された。基本計画策定までの流れ、 基本計画策定後毎年発行される循環型社会白書によって報告される各種施策の進捗状況、及び自治体・企業等の循環型社会への形成に向けた 取り組みについて紹介され循環型社会形成への国の基本的な考えが話されたた。
3.「北九州エコタウン事業について」
北九州市環境局環境産業政策室 室長 垣迫 裕俊 氏
北九州エコタウン事業計画は、大きく3つのエリアから成り立っている。教育・基礎研究の学術研究都市技術・実証研究エリア、 事業化を目指した総合環境コンビナートがそれである。これらの拠点から動脈産業はリサイクル可能な製品を生み出し、静脈産業は リサイクルが産業として自立できる技術・システムを開発する。それらがバランスする事で継続的に発展する循環型社会を目指している ことが紹介された。
4.「ゼロエミッション技術について」
㈱荏原製作所 ゼロエミッション企画推進センター長 石井善明氏
ゼロエミッション達成における”転換技術”の重要性が紹介された。転換技術とは、今まである産業では廃棄物であったものを、他の産業の 資源に転換する技術。従来は各産業内での省資源化を柱としたゼロエミッションのアプローチが取られたが、今後は産業間で廃棄物を資源 として利用するアプローチをとることの重要が指摘された。講義ではプラスチックをガス化して発電の燃料としたり、都市ゴミのセメント化 等の具体的な転換技術の例が紹介された。
5.「省エネ、環境を配慮した工場建設」
キリンビール株式会社社会環境部部長 小野元司氏
キリンビールの神戸工場の取り組みを中心に、同社のゼロエミッション工場を支える思想活動が紹介された。ゼロエミッション工場の 考え方は、「工場からの排出がゼロ」ではなく、「工場からの廃棄物がゼロ」、即ち工場から外に出て行くものは全て他の産業の資源に なっているという考え方。神戸工場では特に用水の再利用、熱回収の徹底を推進し、用水原単位及び燃料原単位で業界のトップの数字を 達成した。