部門講演会概要
東洋大学での84期講演会に引き続き,2007年11月17日 ( 土 ) 18日 ( 日 ) に広島大学東広島キャンパスで開催された85期部門講演会の報告をいたします.講演会場は東広島市鏡山にある東広島キャンパスにある広島大学工学部で,広島市内から30分ほどの緑の多い自然に恵まれた場所です.また,キャンパスの最寄りの駅はJR山陽線西条駅で,酒処としても知られています.幸い1日目は晴天に恵まれ穏やかな日で,2日目も午前中は晴れており,参加された皆様には有意義で快適な2日間をお過しいただけたものと思います.
今回は,1件の基調講演と1件の特別講演, 機器展示があり,参加者の関心を集めました.基調講演はロンドンインペリアルカレッジ教授のLeschziner氏の研究のお話で,「Simulating flow separation from curved surfaces: routes to overcoming the Reynolds number barrier」と題する航空分野における高レイノルズ数流れに適用する最新のLESハイブリッド計算手法のお話で,機械分野のCFDにおいてもたいへん意義深い内容でした.特別講演は神奈川工科大学教授の石綿良三氏の「流体力学教育における一つの試みー現象の理解の重要性を求めてー 」と題するお話で, 目に見えない空気や水などの流れを取り扱う流体力学の教育に関するお話で,教育に携わる私たちに共感と驚きを与えました.Leschziner教授には東京大学にCOE研究員として滞在中にこの基調講演のためにおいでいただきました.
今回は会場のアレンジを,受付>講演会会場・特別講演会場>休憩室>機器展示>流れの夢コンテスト会場と配置しました.講演会場は工学部内の基本的に1階に並べてあり講演会場への行き来が1フロアーで行われるようになっています.機器・カタログ展示会場や流れの夢コンテスト会場も賑わい,特に夢コンテスト会場は別棟の広い1フロアーを使用してたいへん盛会で,こころみは成功したように思います.また講演件数は274件と,過去の講演会でもかなり多い件数でした.ご参加・ご発表いただいた皆様に御礼申し上げます.
また恒例になりました同時開催の「流れの夢コンテスト」は委員長の望月先生 ( 山口大 ) はじめ委員の先生方のご努力でたくさんの出品があり,若い方々の参加が多く,大変よい雰囲気でした.
懇親会は東広島キャンパス内にあるレセプションホールで行われましたが,132名の参加があり,種々の表彰に続く「流れの夢コンテスト」の表彰では学生が作品を動かし出席者の声援を受けるなど,終始笑いに包まれたパーティーでした.
今回も実行委員の先生方には大変なご尽力をいただきました.特に,幹事を務められた,望月先生,佐々先生,一宮先生,尾形先生,渡辺先生,尾崎先生には貴重な時間を割いていただき,感謝に絶えません.日本機械学会事務局の熊谷理香さんには準備段階からすっかりお世話になりました.有難うございます.実行委員を務めていただきました皆様に厚く御礼申し上げます. 以下にデータを示します. |