部門講演会概要
昨年10月の金沢大学での83期講演会に引き続き,本年10月28日 ( 土 ) 29日 ( 日 ) に川越で開催された2006年度の部門講演会の報告をいたします.講演会場は川越市の東洋大学工学部(川越キャンパス)で、都心から 1 時間ほどの緑の多いキャンパスです.幸い2日とも晴天に恵まれ、参加された皆様には有意義で快適な2日間をお過しいただけたものと思います。
今回は、3件の特別講演、秩父の伝統の龍勢ロケット、北大の CAMUI ロケット、 JAXA の風洞実験用のロケットなどの展示があり、参加者の関心を集めました。最初の特別講演は北大の永田教授の実用に向けたロケットの研究のお話で、「大学の1研究室の力でもロケットの開発は出来る」「目標は困難なほど学生は元気付く」など面白いお話でした。2つ目の特別講演はアメリカ・ノートルダム大学の Westerink 教授の「ハリケーン・カトリーナについての CFD 」のお話で、 CFD でここまで出来るようになったかと聴衆に感銘を与えました。3番目は東洋大の前川教授に東洋大の COE であるバイオナノ研究センターの活動について語っていただきました。 Westerink 教授はこの特別講演のためにわざわざ3泊5日の日程でお出でいただきました。
今回は会場のアレンジを、受付>特別講演会場>休憩室>機器展示>流れの夢コンテスト会場と配置し、講演会場は2階に並べましたが、機器展示会場や流れの夢コンテスト会場が賑わい、こころみは成功したように思います。また講演件数は266件と、昨年 ( 金沢 ) に比べますと、若干少ないですが、それ以前の講演会とは引けをとらない件数でした。ご参加・ご発表いただいた皆様に御礼申し上げます。
また恒例になりました同時開催の「流れの夢コンテスト」は委員長の石川先生 ( 東京理科大 ) はじめ委員の先生方のご努力で沢山の出品があり、若い方々の参加が多く、大変よい雰囲気でした。
懇親会は川越東武ホテルで行われましたが,100名を大きく越える参加があり,種々の表彰に続く「流れの夢コンテスト」の表彰では学生が作品を動かし出席者の声援を受けるなど、終始笑いに包まれたパーティーでした。
今回も実行委員の先生方には大変なご尽力をいただきました。特に、幹事を務められた、望月先生、田村先生、中林先生、プログラム編成を担当いただいた理化学研究所の方々には、貴重な時間を割いていただき、感謝に絶えません。日本機械学会事務局の熊谷理香さんには準備段階からすっかりお世話になりました。有難うございます。懇親会の席上で「委員長がボケッとしていると、まわりの方がどんどんやってくださる」と申しましたところ、次回の委員長の前川先生 ( 広島大 ) が、「そういうやり方もありますな」と感心して下さいました。実行委員を務めていただきました皆様に厚く御礼申し上げます。
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