2006年10月28日,第84期流体工学部門講演会の初日,東洋大学川越キャンパスにて第6回流れの夢コンテストが開催されました.このコンテストは大学生,高専生の流体工学,
そして「ものづくり」への興味を喚起し,その発想力・製作力・表現力などを育成する目的で,2001年度から 流体工学部門が主催で開催されています.第6回目となる本年度のテーマは「エコノミー・エコロジー」,
流体の性質を活かした「エコノミーな○○○」「エコロジーな□□□」というような,おもちゃ, 機械,現象などを発見・考案し,実際に作品を製作するというものです.詳細は 「第6回 流れの夢コンテストホームページ」 ( http://www.rs.kagu.tus.ac.jp/yume2006 )をご覧下さい.
全国から様々なアイデア・作品をもった,過去最高数の20チームが集まりました.
会場には風車をはじめ,ゾウや熱帯魚,はたまた飛行船まで登場し,ユニークかつ自由な
発想の素晴らしい作品で溢れました.その熱気が多くの見学者を呼び大変盛況なコンテストとなりました.
投票の結果,上位作品(最優秀賞:九州工業大学「流体の家」,優秀賞:千葉工業大学「バタフライングロボット」,
特別賞:北海道大学「テイラークエットまぐかっぷ」)が決まり,部門講演会の懇親会で表彰を行いました.
コンテストでは特別講演も行われ,本阿弥眞治先生(東京理科大学)に
「ものづくりプロジェクトと実験流体力学と題して,ものづくり関する心構えや,
将来の若手エンジニア・研究者に向けてのお話を頂きました.
コンテストを通じて感じたこととして,作品には参加者の日頃からの 「エコロジー・エコノミー」への思いが形となったものが多く,このテーマに対する
危機感や真剣な取り組みぶりが伝わってきました.また完成度が高い作品ばかりでコンテストの本番でも全てがちゃんと稼働し,このコンテストに対する 関心が年々高まっていることが感じられました.ある学生から「作品の製作では
苦労が多かったが,このコンテストに参加して本当によかった.」とのコメントを 聞くことができ,コンテストの目的が達せられたのではないかと思います.
今回のコンテストを大成功のうちに終えることができたのは, 趣旨にご賛同いただき,資金面でもご支援を頂いた「6社の企業」の皆様,大学・高専の指導・引率の先生方,部門役員・コンテスト
実行委員の皆様方のご協力,そして参加してくれた学生達の「流れ」に対する情熱があったからこそ と思います.ここに改めて感謝致します.