第4回 流れの夢コンテスト開催報告

実行委員長 宮崎 康次(九州工業大学)


第82期日本機械学会流体工学部門講演会の前日2004年11月24日に北九州学術研究都市内の北九州市立大学国際環境工学部で第4回流れの夢コンテストが開催されました.全国各地から様々なアイデアを持った12チームからの参加がありました.詳細は,第4回流れの夢コンテストホームページ(http://keith.mns.kyutech.ac.jp/yume2004/)を参照頂ければ幸いです.
流れの夢コンテスト会場

■当日スケジュール
13:05〜14:05 特別講演
  九州工業大学 工学部 機械知能工学科 西 道弘 教授
  九州工業大学 生命体工学研究科 生体機能専攻 安田 隆 助教授
14:25〜16:45 作品発表
18:00〜18:30 表彰式
18:30〜 懇親会
西先生特別講演
安田先生特別講演
コンテストの様子

コンテストの結果は以下の通りで,最優秀賞と優秀賞は,審査員の中でも最後まで評価が分かれ,高いレベルでの争いでした.特別賞,健闘賞のチームは大学一年生の挑戦での受賞であり,今後の活躍が期待されます.受賞できなかったチームの作品も力作揃いで,受賞チームとの差は非常に僅かでした.来年第5回は,金沢大学角間キャンパスで10月29日に開催の予定で準備が進められています(実行委員長 佐藤 恵一 先生(金沢工大),幹事 斉藤 康弘 先生(金沢工大)).テーマは流れのびっくり箱(流れの不思議さ、面白さ)です.再挑戦に関して規定は設けていませんので,惜しくも受賞できなかった参加者の皆さんには,来年も果敢にコンテストに挑戦していただきたいと思っています.


最優秀賞

  北九州工業高等専門学校 秋吉 慶子,藤岡 聖
  「ベジ・ばぶる 〜食の健康&体の健康〜」
  マイクロバブルで野菜を殺菌消毒する装置.難しい目標を実際に装置を作製して,成功させたところに最高の評価が集まりました.
優秀賞

  東京理科大学 薬師寺 健太,天野 卓
  「森林浴(しんりんよく)」
  快適な風とは何かについて,科学的にアプローチした点が高い評価につながりました.
特別賞

  九州大学 梶屋 敦史,芳井 晋作
  「エコノミー症候群を防ぐ」
  新潟中越地震でも問題となったエコノミー症候群に果敢にチャンレンジした点に評価を集めました.
アイデア賞

  九州工業大学 永野 亜希子,井戸垣 亮弘,森 賢一
  「流体目覚まし」
  水時計の原理を目覚ましに利用したアイデアと綿密な設計に評価を集めました.
健闘賞
 

神奈川工科大学 阿久津 有司,河内 直也,
            田中 克典,喜多尾 治雄

  「リバーシ・ボール」
  綺麗なデザインと大学低学年での挑戦に審査員の評価を得ました.

コンテスト審査委員
日本機械学会 流体工学部門 技術委員長 新美 智秀(名古屋大学)
日本機械学会 流体工学部門 広報委員長 高橋 勉 (長岡技術科学大学)
第4回 流れの夢コンテスト 特別講演講師 西 道弘 (九州工業大学)
第4回 流れの夢コンテスト 実行委員長 宮崎 康次(九州工業大学)

今回でコンテストも4年目となり,作品のレベルも徐々に向上してきているのではないかと思います.ただアイデアを作品として実現しただけでなく,流体工学の知識や周波数解析を駆使して,その効果を定量的に説明しようとする作品が多く見られました.主役はもちろん参加学生諸君ですが,その一方で,このように大会が年々盛り上がりを見せているのも企業からのご支援(石川島播磨重工業,荏原製作所,日機装,日本カノマックス,日立製作所,富士電機システムズ),流体工学部門広報委員会,引率の先生方の参加学生へのご指導,コンテスト実行委員先生方々からの協力の賜物と思います.関係の皆様方,誠にありがとうございました.近い将来,ロボットコンテストや鳥人間コンテストのように,この流れの夢コンテストが機械工学を学ぶ大学生の一つの目標となることを願って,第4回流れの夢コンテストの報告を終えることと致します.

2004-12-23

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