環境工学部門は,環境問題への国際的な意識の変化や我が国の環境技術の熟成を背景に,さらなる革新的な環境技術の創出や学術的課題の解決,顕在化してきた地球規模の環境問題への対応などを先導し,産官学界間の交流や人材育成を進め,国際的な環境工学拠点として社会の要請に応えていく.また,日本機械学会の1部門として,『新生「日本機械学会」の10年ビジョン』の達成に貢献する.
その実現に向けて,(1)国際環境工学拠点の形成,(2)最先端環境技術の創出と人材育成を目標として掲げる.
環境工学部門は,我が国の世界最高水準の環境技術を基盤にした,地球規模や顕在化する開発途上国における環境問題への対応,また資源・エネルギーの先進利用や,革新的環境技術を創出するための,国内外の人や情報が集積する国際環境工学拠点となる.SDGsやサーキュラーエコノミーなど国際的なフレームへ対応することを基盤に,国際・国内での会議を主催・開催することにより、国内外の人的交流や情報発信を積極的に行いながら国際ネットワークを構築する.また,部門が取り組む「先進サステイナブル都市」の実現を基軸とし,Society 5.0 with Carbon Neutralなど国や自治体が推進している施策と連携することで,国内の産学官との交流を図り,我が国の環境政策の実行や立案などに貢献する.
学術界・産業界の国内外の人的交流が生まれるような機会を企画し、先進的な環境技術情報収集ならびに意見交換,そして異分野融合やイノベーションを創出する人材を育成することを促進し,革新的な環境技術の創出ならびにその普及を通じて環境問題の解決に貢献する.国内外の会議や集会行事の開催ならびに共催、年次大会や講習会、見学会,親子行事といった企画の提案,主催・開催、そして機械学会他部門との連携などにより,環境関連の研究者・技術者・実務者の交流と育成を図ることに加え,一般社会・地域住民に対して環境問題に関する情報提供ならびに啓発活動を促進する.