No.11-117 講習会「革新的ものづくりのための最適設計法入門」


(設計工学・システム部門 企画)

 

協賛

 精密工学会,自動車技術会,日本航空宇宙学会,日本設計工学会,日本計算工学会

 

開 催 日

2011年11月24日(木)10:30〜17:00,25日(金)10:00〜17:30

 

会   場

日本機械学会会議室
〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階/電話(03)5360-3500(代表)/JR総武線「信濃町駅」駅前(徒歩1分)詳しくは下記のWebをご参照下さい.

http://www.jsme.or.jp/gakka5.htm

 

 

我が国の製造業の国際競争力は,要素技術の高レベルでの統合による高品質な製品により支えられてきました.激化する国際競争を勝ち抜ける高付加価値の製品を生み出すには,この高いシステム統合技術を生かしつつ,ものづくりを推進する必要があります.  本講習会では,大学,企業から最適設計法に関する研究の第一線でご活躍の研究者を講師に招き,革新的ものづくりのための最適設計入門(最適化技術の基礎,利用法,それら技術を統合した革新的なものづくりの先進事例)について分かり易く教示していただきます.最適設計法について,これから学びはじめようという方,技術系新入社員の教育の一環に利用されたい方に最適です.

 

題目・講師

 

第1日目

10.30〜12.00

/(1)「CAEと設計の基礎」

 

設計最適化では,CAD等の形状モデリング技術,CAE技術,最適化技術など,各種要素技術を適材適所で運用することが重要である.CAEを活用した設計技術の概要,設計法のポイントを易しく解説する.

 

金沢大学理工研究域機械工学系 教授  山崎光悦

12.00〜13.15

/昼食・休憩(75分)

13.15〜14.45

/(2)「最適設計技術の基礎」

 

最適設計法の分類とその解法(最適性基準法,数理計画法,進化的アルゴリズム),設計感度解析法と近似最適化問題の構成など,最適化要素技術を詳しく解説する.

 

京都大学大学院工学研究科 教授  西脇眞二

14.45〜15.00

/休憩(15分)

15.00〜16.30

/(3)「形状・形態(トポロジー)最適化の基礎」

 

形状及び形態(トポロジー)最適化の基本的な考え方と,その具体的な最適化問題の定式化及び実装方法について説明する.併せて,簡単な数値例より形状・形態最適化の特徴と実用設計への適用方法について概説する.

 

豊田中央研究所 川本敦史

16.30〜16.45

/質疑応答

 

題目・講師

 

第2日目

10.00〜11.30

/(4)「多目的最適化の基礎と応用」

 

最適設計問題の設計解を求める場合,単一目的の最適設計問題として定式化するよりも多目的最適設計問題として定式化するほうが,実用上望ましい場合がある.多目的最適設計問題では,パレート最適解を求め,目的関数間のトレードオフを考慮しながら,設計を逐次進めてゆくことになる.本講では,パレート最適解の定義やパレート最適解を求めるいくつかの代表的な方法について紹介する.また複合領域の最適設計の考え方等をやさしく解説する.

 

香川大学工学部 教授  荒川雅生

11.30〜12.45

/昼食・休憩(75分)

12.45〜14.15

/(5)「応答曲面近似法と大域的最適化」

 

実設計問題への最適化技術の適用では,実用的な時間内に設計者が最適解を得ることができ,それが真の最適解であることが重要である.そのための有効な方法として応答曲面近似がある.タグチメソットの概要と合わせて非線形性の強い応答曲面の近似精度を上げるためのデータ点追加の方法や大域解探索の手法を紹介する.

 

金沢大学理工研究域機械工学系 准教授  北山哲士

14.15〜14.30

/休憩(15分)

14.30〜16.00

/(6)「信頼性・ロバスト最適設計の基礎と応用」

 

荷重条件や材料特性などの不確定性が構造におよぼす影響を考慮するための設計法として,不確定性を確率変数としてモデル化する「信頼性に基づく最適設計」および非確率量としてモデル化する「ロバスト設計」について,その基本的な考え方を例を交えながら説明する.

 

大阪府立大学大学院工学研究科 准教授  小木曽 望

16.00〜16.15

/休憩(15分)

16.15〜17.15

/(7)「最適設計支援ツールの最新トピックと活用事例」

 

近年,シミュレーション技術やハードウェアの処理能力の向上に伴い,製品開発を加速させる手法として,最適設計支援ツールを用いることが一般的となってきた.本講演では,その最適設計支援ツールのトレンドとその活用事例を紹介する.

 

サイバネットシステム(株)  中本 伸吾

17.15〜17.30

/質疑応答(2)

 事前公開資料は,こちらです.

定   員

50名,申込先着順に定員になり次第締切ります.

聴 講 料

会員40 000円(学生員10 000円),会員外60 000円(一般学生15 000円),いずれも教材1冊分代金を含みます.協賛団体会員も本会会員と同じ取扱いといたします.
参加券送付の都合上,開催日の10日前までに聴講料が着金するようにお申込み下さい.以降は定員に余裕のある場合に,当日支払で受付いたします.なお,聴講券発行後は取消しのお申し出がありましても聴講料は返金できませんのでご注意願います.昼食は各自でお取り下さい.

 

教   材

教材のみのご希望の方,また聴講者で教材を余分にご希望の方は1冊につき会員10 000円,会員外15 000円で頒布いたしますので,開催前に代金を添えて予約申込み下さい.講習会終了後発送いたします.
*講習会終了後に教材の販売はいたしません.入手ご希望の方はぜひ講習会にご参加下さい.

 

申込方法

申込者1名につき,行事申込書( http://www.jsme.or.jp/gyosan0.htm )に必要事項を記入いただくか,Web(http://www.jsme.or.jp/kousyu2.htm)からお申込み下さい.

〔担当職員〕

〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館5階

(社)日本機械学会 設計工学・システム部門(担当職員 田中 克)

電話(03)5360-3500/FAX(03)5360-3508/E-mail: tanaka @ jsme.or.jp