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2019年度部門賞・一般表彰の受賞者の紹介
2019年度の部門賞と一般表彰の表彰者の紹介が,2020年9月,オンラインで開催されたD&D Conference 2020にて,神谷 恵輔2019年度部門長兼D&D Conference 2020実行委員長により,行われました.オンライン開催のため,残念ながら表彰式は行われませんでした.3名の部門賞受賞者と6名の部門一般表彰受賞者が受賞されました.
受賞者の栄誉をたたえるとともに今後のますますのご活躍を祈念いたします.
以下に受賞者の方々の紹介を記します.
※所属・成果はいずれも,受賞決定当時のもの.
部門賞受賞者
部門功績賞
渡辺 亨(日本大学 教授)
第93期部門長を務め,部門活動の国際連携などに取り組みました.2016年8月に山口大学常盤キャンパスで開催した「D&D2016」では実行委員長を務め,「交わりは解を導く」を総合テーマとして,世代を超えた交流を促進し,盛会に導きました.また,長年に渡ってMOVIC国際会議など多くの国際会議や研究発表会等でその実現や運営に当り,部門活動に貢献され,各国の動向についての情報交換,交流の場を設け,今後の国際的な協働体制やそのための企画立案の礎を築かれ,本部門の国際的位置づけの更なる向上に大きく寄与するとともに,当該分野の国際的なネットワークを更に確固たるものにすることに貢献さえてきました.また,国際交流や論文誌JSDDの編集にも尽力されてきました.
学術業績賞
成田 吉弘(北海道大学 名誉教授)
連続体の振動工学,複合材料工学,最適設計工学,感性工学など多岐にわたる分野に関して,これまでに数多くの学術雑誌論文や国際会議論文に纏められています.その内容は学術的に優れたものが多く,特に,先端複合材料の振動解析及び最適設計に関する研究を発展させ,その体系化に貢献し新しいダイナミクスの分野を開拓されたことに対し,機械力学・計測制御部門パイオニア賞を受賞されています.海外の評価も高く,2018年にComposite Structures誌に同氏の特集号が出されています.2003年出版の「シェルの振動と座屈ハンドブック」は,シェルの振動や座屈問題の基礎から応用までを包括的にまとめた画期的書籍であり,編集者および執筆者を務められております.
パイオニア賞
道辻 洋平(茨城大学 准教授)
鉄道車両の曲線通過や蛇行動に関するダイナミクスを長年研究し,日本機械学会論文誌やD&D conferenceにおいて積極的に発表を行い,顕著な業績を残しています.特に,候補者が発表してきた研究の一つとして,営業運転中に車輪・レールの接触力を観測できるモニタリング台車を活用した研究があります.この研究に関連して,軌条輪試験装置を用いて車輪・レール間摩擦係数を様々に変えた場合に対し,モニタリング台車によって各車輪の摩擦状態を推定する手法を提案しており,その成果はD&D2017にて発表し,登壇学生が「日本機械学会若手優秀講演フェロー賞」を受賞し,論文誌にも掲載されています.この方法論を体系化し,データ分析ツールを実用化するといった成果も上げています.そのほかにも,路面電車区間に存在する半径10mの超急曲線をスムーズに走行できる,独立回転車輪操舵台車を提案しています.
部門一般表彰者
部門貢献表彰
佐々木 卓実(北九州市立大学 准教授)
長年機械力学・計測制御部門で活躍しており,平成30年度(第94期)の部門幹事として部門の活性化に大いに貢献されました.特に,部門講演会であるDynamics and Design Conference 2019の実行委員会幹事として同講演会を盛会に導きました.また,これまでにも部門運営委員などを歴任されており,部門の発展に尽力されてきました.
オーディエンス表彰(Dynamics & Design Conference 2019 優秀発表者)
住川 大樹(九州大学)
論文名:大規模非線形系に対する高性能振動解析手法の開発(大域的な弱非線形系への適用)
富田 直(豊田中央研究所)
論文名:周期構造の弾性波バンドギャップに基づくシェル構造の振動低減
新竹 純(電気通信大学)
論文名:静電容量型ソフト歪みセンサの感度向上
(LIFE2019 優秀発表者)
廣瀬圭(テック技販)
論文名:ウェアラブルセンサを用いた負荷制御型トレッドミルにおける運動力学解析に関する研究
(第16回「運動と振動の制御」シンポジウム 優秀発表者)
土方 亘(東工大)