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2010年度部門賞と一般表彰の受賞者の紹介
部門賞受賞者
部門功績賞
中川 紀壽(広島国際学院大 教授)
中川紀壽先生は,第84期部門長,部門講演会実行委員長(D&D2007),部門所属の研究会の主査などの要職を歴任され,部門主催の講演会実行委員長を務められるなど,その活動は部門の活性化と発展に大きく寄与し,また当該分野の学問発展にも大いに貢献されました.
部門国際賞
水野 毅(埼玉大学 教授)
水野毅先生は,Journal of System Design and Dynamics(以下、JSDD)の発足準備段階より編修委員会幹事として,同編修委員長故吉田和夫氏を補助するとともに,2008年4月からは委員長としてJSDDの発展に大きく貢献されました.具体的には,部門主催の国際会議で発表された論文の特集号を積極的に組み,また,Dynamics & Designの和文論文特集号の英文化を進めるなどして,部門が主催する講演会等で発表された論文を世界に向けて発信されました.これにより,部門としての国際化が促進されるとともに,部門が関連する分野の国際的学術の発展に寄与されました.
金子成彦(東京大学 教授)
金子成彦先生は,部門が関連する国際会議のなかで最も重要なもののひとつであるAPVC(Asia Pacific Vibration Conference,アジア太平洋振動会議)を発展させることに大きく貢献されました.具体的には. 1989年~2005年には,国際組織委員会幹事として,さらに2006年からは同委員会委員長としてAPVCの発展に尽力され,現在も継続して組織委員会でリーダーシップを発揮されています.また,2008年には,FIV研究会での活動を基にした日本で経験した事例を中心とした流体関連振動の事例集(Flow-Induced Vibrations: Classifications and Lessons from Practical Experiences, Elsevier, 2008)を初めて英語で出版され、海外へのFIV技術の普及に大きく貢献されました.
学術業績賞
池田 隆(広島大学 教授)
池田隆先生は,機械システムの非線形振動に関する分野で顕著な業績を挙げられました.特に機械・建築構造物の制振装置に関し,液面スロッシングを利用した同調液体ダンパーの研究では,流体力の非線形性を考慮に入れた高精度の理論解析により,その制振性能を厳密に評価するとともに,流体力の非線形性に起因する新たな振動現象を明らかにされました.またこれらの研究成果により,日本機械学会賞を受賞されました.
技術業績賞
塩幡 宏規(茨城大学 教授)
塩幡宏規先生は, ISO TC108(振動・衝撃・状態監視)国内委員会幹事・委員長・国際会議日本代表,ISO TC108/WG31(つりあわせ)国内委員会の発足・主査・国際会議日本代表およびRD研究会会長として,ISO規格の国内取りまとめ・制定等に多大の貢献をされました.また,経済産業省 産学連携人材育成事業(メカトロニクス・ロボット分野)の地区プロジェクトリーダとして地域企業の技術者育成に尽力されました.さらに,ISO機械状態監視資格認証事業委員会の委員を務め,ISO規格について幅広く産学の関連技術者への普及に努められました.
部門一般表彰者
部門貢献表彰
松村 雄一(山梨大学 教授)
松村雄一先生は,第87期機械力学・計測制御部門運営委員会の幹事として,運営業務に尽力されました.また,2010年度機械力学・計測制御部門講演会(D&D2010)の実行委員会幹事として同講演会の開催と運営に尽力され,講演会を盛会に導き,部門運営に多大の貢献をされました.
オーディエンス表彰(Dynamics and Design Conference 2010 優秀発表者)
小池 関也(筑波大学)
論文名:身体運動の順動力学的分析(運動依存項の発生要因を考慮した貢献式の定式化)
講演番号:625
長島 慶一(本田技術研究所)
論文名:力センサによる図示平均有効圧のモニタ
講演番号:654
有我 祐一(山形大学)
論文名:モデルブリッジ制御による磁気軸受系の不つりあい振動制御
講演番号:734
高橋 正樹(慶應義塾大学)
論文名:可変剛性スタビライザを有するセミアクティブサスペンションシステムによる自動車の運動と振動の制御
講演番号:317