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2009年度部門賞と一般表彰の受賞者の紹介

部門賞受賞者

部門功績賞

石田 幸男(名古屋大学 教授)
石田幸男先生は,第83期部門長,部門講演会実行委員長(D&D2006),部門所属の研究会の主査および幹事を歴任され,部門主催の講習会講師を務められるなど,その活動は部門の活性化と発展に大きく寄与し,また当該分野の学問発展にも大いに貢献されました.

部門国際賞

藪野 浩司(慶応義塾大学 教授)
藪野浩司先生は,近年提案された,非線形現象の積極利用による機械システムの高機能高性能化法に関する研究で世界的に注目を集め,数多くの国際会議で招待講演や基調講演をされました.また国際会議IUTAM Symposium の企画や国際会議におけるシンポジウムオーガナイザーを務められ,さらに非線形ダイナミクスの分野における若手研究者の育成を目的としてキュリー財団が企画した教育プログラムSICON (Stability, Identification and Control in Nonlinear structural dynamics) において招待講師をされるなど,機械システムの非線形ダイナミクスに関する研究の国際的な発展に大きく貢献されました.

学術業績賞

田中 信雄(首都大学東京 教授)
田中信雄先生は,音響および振動の制御に関する分野で顕著な研究業績を挙げられました.特に,柔軟はりや平板構造物などの分布定数系に対する振動制御では,振動モードをその属性に応じてクラスタに分割し制御を行うクラスタ制御や振動モードの局在化を積極的に利用した制御法など独創的で高性能な制御法を多数開発されておられます.また音響問題に対しても能動騒音制御など,多数の研究を国内外の論文集・学術専門誌に発表され,これらの研究は国際的にも非常に高い評価を受けておられます.さらにそれらの研究成果をもとに,振動音響制御の書籍をご執筆され,この分野の研究レベル向上に多大の貢献をされました.

松久 寛(京都大学 教授)
松久 寛先生は,制振および衝撃吸収に関する分野で顕著な業績を挙げられました.特に,動吸振器に関して厳密な理論解析を行うとともに,コリオリ力や差動滑車を用いるなど極めて独創的かつ実用的な機構を多数提案され,理論および実際の両面で優れた多数の業績を挙げられました.また.ジャイロモーメントを用いた制振機構や圧電素子を用いた制振に関する研究,人体などの衝撃吸収・緩和に関する研究など,高い評価を得ている研究を多数発表されておられます.さらに,それらの研究成果をもとに,機械力学の教育と啓蒙のための書籍を執筆され,この分野の研究レベル向上に多大の貢献をされました.

技術業績賞

古池 治孝(岡山大学産学官融合センター 客員教授)
古池治孝先生は, 機械学会の多くの分科会や研究会の委員ならびに多くの講習会の講師を務められるなど多くの業績を挙げられました.特に,振動工学データベース研究会では,1994.4~1997.3主査,1991.4~現在は同研究会の幹事として,収集された実機械の振動・騒音の改善事例をとりまとめてデータベースを構築し,学会員などに普及させ,同種のトラブルや事故に対する予防や迅速な対応を可能とされました.また,このデータベースを活用して,振動トラブルシューティングに関する講習会やセミナーを国内外で企画し,講師も務めて,学会員などの啓発・啓蒙を行われ,この分野に多大の貢献をされました.さらに,ISO機械状態監視資格認証事業委員会の認証委員会委員に就任され,幅広い産業分野の診断技術者の育成に努められました.

部門一般表彰者

部門貢献表彰

河村 庄造(豊橋技術科学大学 教授)
河村庄造先生は,これまでに部門常設委員会の委員長および幹事を歴任され,部門運営に尽力されました.また第6回評価診断に関するシンポジウムの実行委員長,ならびに振動基礎研究会の主査,幹事および東海ダイナミクス・制御研究会の主査を務められ部門活動の活性化に多大の貢献をされました.

白石 俊彦(横浜国立大学 講師)
白石俊彦先生は,第86期機械力学・計測制御部門運営委員会の幹事として,運営業務に尽力されました.また,2009年度機械力学・計測制御部門講演会(D&D2009)の実行委員会幹事として同講演会の開催と運営に尽力され,講演会を盛会に導き,部門運営に多大の貢献をされました.

オーディエンス表彰(Dynamics and Design Conference 2009 優秀発表者)

杉浦 豪軌((株)豊田中央研究所)
論文名:トリポード形等速ジョイントのローラ挙動とスラスト力に関する研究
講演番号:112

成川 輝真(慶應義塾大学
論文名:平らな足と足首ばねを有する平面受動二足歩行の運動解析
講演番号:623

岩館 健司(北海道大学)
論文名:複合環境に於ける人工生物モデルの行動獲得
講演番号:327

オーディエンス表彰(MoViC2009 優秀発表者)

石川 諭(九州大学)
論文名:集中系モデルによる非線形圧力波の解析
講演番号:C30