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2017年度部門賞と一般表彰の受賞者の紹介

※所属はいずれも受賞決定時のもの

[部門賞受賞者]

部門功績賞

吉村 卓也(首都大学東京 教授) 

同氏は,2012年度(第90期)部門長を務め,部門講演会の実行委員長として部門の発展に貢献されました。さらには,計算力学技術者認定事業に部門代表委員として,その立ち上げ時から関わり,認定試験の企画,実施に多大な貢献をされてこられました。

曄道 佳明(上智大学 教授) 

同氏は,2013年度(第91期)部門長を務め,部門講演会の実行委員長として部門の発展に貢献されました。また,The Eighth Asian Conference on Multibody Dynamics (ACMD2016)において,General Chairを務めるなど国際連携に取り組み,部門の国際化にも寄与されました。

部門国際賞

本井 久之((株)IHI 技術開発本部 副所長) 

同氏は,ISO/TC108/SC2(振動・衝撃の測定と評価)の国内審議委員会において幹事や委員長を務め,国内外の意見のとりまとめと国際会議をはじめ海外との交渉を行い,ISO規格作成に貢献されました。また,機械状態監視診断技術者資格認証事業において委員長や幹事として,相互認証事業協力など国際連携事業に大きく貢献されました。

学術業績賞

水野 毅(埼玉大学 教授)

同氏は,制御工学とメカトロニクスに関する多数の学術論文を執筆し,部門パイオニア賞を始め,日本機械学会論文賞を二度受賞するなど,優れた学術業績をあげられました。また,磁気浮上・磁気軸受に関する一連の研究で,磁気軸受の制御系設計に現代制御理論や幾何学的アプローチを初めて適用するなど,先駆的な研究を継続的に行われ,多大な功績を残されています。

パイオニア賞

高橋 正樹(慶應義塾大学 准教授)

同氏は,制御理論とその応用に関する研究を航空・宇宙 ロボット,自動車,スマートグリッド,動作計測など多岐に渡る分野で行い,顕著な業績をあげられました。高齢者の転倒予防の一助となる計測技術として,レーザレンジファインダを用いた非接触,非装着型の運動・認知機能計測システムを開発しています。

平田 光男(宇都宮大学 教授)

同氏は,実システム制御の諸問題を解決する制御理論や制御方法の開発とそれらの産業応用に関する先駆的な研究を行われてきました。機械共振モードを極力励起しないフィードフォワード入力が設計できる周波数成型終端状態制御を考案し,ハードディスク装置のシーク制御等へ適用し,高速かつ高精度な位置決め制御を実現しました。

部門一般表彰者

部門貢献表彰

丸山 真一(群馬大学 准教授)

2016年度機械力学・計測制御部門運営委員会の幹事として部門の活性化に寄与されるとともに,2017年度機械力学・計測制御部門講演会(D&D2017)では実行委員会幹事として尽力され,講演会を盛会に導かれました。また,部門30周年記念「部門史」の編纂委員会幹事として企画編集にも貢献されました。

山口 和幸((株)日立製作所 主管研究員)

機械設備の状態監視に関わる振動診断技術者の育成と資格認証を目的とした国際規格ISO18436-2の認証委員を2007年から歴任して認証試験の運営に貢献され,2015年からは振動技術者認証小委員会委員長として国内外で認証試験を実施し,技術者育成に貢献されました。

渡邉 鉄也(埼玉大学 教授)

機械力学・計測制御部門の表彰委員会,広報委員会,講習会企画委員会,総務委員会の幹事を歴任され,部門の活性化に寄与されるとともに2016年度機械力学・計測制御部門講演会(D&D2016)ではプログラム委員長として尽力され,講演会を盛会に導かれました。

オーディエンス表彰(Dynamics & Design Conference 2017 優秀発表者)

倉科 佑太(慶應義塾大学)
論文名:DLC成膜ディッシュ上に接着したCHO細胞の音響放射圧による剥離

梅原 隆一(三菱重工業株式会社)
論文名:フォークリフトのピッチング振動制御システムの開発

渡辺 将広(東京工業大学)
論文名:腹足類の運動を参考とした柔軟シート形空気圧アクチュエータ

D&D2018における表彰式