Dynamics and Design Conference 2002
シンポジウム「板挟みの機械力学教育とその打開」
趣旨:
技術立国日本を支え,国際社会に通用する技術者,研究者を輩出するという教育の高度化は大学教育の恒常的使命である。学生の理科離れが進み,高校までの修学範囲が縮小される一方で,科学技術の高度化,複合化が進むというように,相反する板挟みの事態に大学教育は新たな対応が迫られている。本シンポジウムは,このような状況下で,大学教育がどう対応すべきか,また社会,高校は大学教育に何を要望しているか等という点について異なる立場から問題を提起していただき,その議論を深めるなかで,部門関連分野の高等教育についての指針,方向性を見出そうとするものである。今回は「機械力学」に的を絞り,大学教育に関わる方々の問題意識の共有を狙いとする。
開催日時:2002年9月18日(水)14:15〜17:30
場 所:金沢大学角間キャンパス (会場3階A室)
形 式:高校,予備校,大学,企業の立場から以下の項目に対して問題提起をしてもらい,会場参加によりディスカッションを行う。
内容:
1. 高校教育と大学教育の橋渡し(14:15〜15:15)
大学以前の教育の立場から,高校教育と大学教育との橋渡しが
どのように行われるべきかを議論する。
[大竹真一,河津道男(河合塾),高橋純(逗子開成高校)]
2. 大学教育の対応(JABEE教育への前提条件と実学への適応)(15:15〜16:05)
JABEEという観点から,高校までの習得事項との関連から大学教育の現場でなされるべき工夫,
またJABEEと実学への適応性について議論する。
[背戸一登(日本大学),斎藤忍(石川島播磨重工)]
3. 企業における技術者育成と大学教育(16:15〜17:05)
企業における技術者育成には少なからず大学教育の成果が反映される。技術者育成の立場から大学教育に対する要望,
あるべき姿を提言して頂きこれからの大学教育を考える。
[神吉博(神戸大学),今西悦二郎(神戸製鋼所)]
4. 総合討論(17:05〜17:30)