フォーラム「磁気軸受応用製品化の促進の現状」
磁気軸受が非常に優れた機械要素であり,その採用は運転コスト,保守コスト,オペレータのモチベーションに結びつくものと考えられます.磁気軸受標準化研究会では,磁気軸受を応用した製品の研究開発を促進するため,“磁気軸受の国際規格”と“回転機械設計者のための磁気軸受設計マニュアル“の作成に取り組んでいます.このフォーラムでは,設計マニュアル作成の一環として,回転機械の設計者が磁気軸受を製品に応用するに当り,文献や書籍では得られない磁気軸受に関する素朴な疑問に対し,磁気軸受の研究者開発者がQ&A方式で解説します。
9月7日9時〜12時:こんな疑問に答えます.司会:田中正人(東大)
1. 磁気軸受と油軸受の比較
2. メカのロータと制御の電子回路を連成させた計算方法
3. 油軸受ロータを磁気軸受ロータに取り替える際の設計上配慮しなければならない点
4. 磁気軸受を採用する上での使用条件,制限条件は
5. 磁気軸受の大きさとしてどの程度まで製作可能か
6. 磁気軸受のサイズをパラメータとしたとき,負荷容量,動剛性などの標準的な数値はあるか
7. ロータ外径のメカニカルランアウトやセンサのエレクトリカルランアウトで何が起こるか
8. センサの仕様はどのように決めたらよいか
9. センサのノイズについて
10. 御装置の調整はどのような頻度で必要か
11. 電気的ノイズを外部から拾わないように、外部の機器やケーブルに特別な配慮は必要か
12. ディジタル制御の場合,制御周期はどの程度に考えればよいか
13. 磁気軸受用のコントローラとして市販されているものがあるか
14. システムの監視項目(アラーム/トリップ)としてどのようなアイテムを考えればよいか
15. アライメントについて方法や許容値に油軸受との違いはあるか
16. 磁気軸受制御パネルの発熱に対する冷却装置は必要か
17. 制御装置のバックアップシステムをどう考えるべきか
18. 定期点検項目にどのようなことがあるか
19. 一般の振動規格に対して、磁気軸受の規格が異なる点は何か
20. 油軸受との比較で,振動の許容値をAPI規格から変える必要が有るか
21. 磁気軸受を採用するに際しての経済効果は、油軸受とくらべてどうなるか
22. 国内で防爆地域に設置する場合は労検の認定が必要か
23. タッチダウン試験の要領は
24. タッチダウン軸受の耐久性と規格化
25. 流体機械のスラストアンバランス力は磁気軸受ではどのように補償するか
解答者:朝倉(IHI),我妻(INC),今池(新川電機),上山(光洋精工),大沢(荏原),大田(セイコー精機),風尾(東芝),角家(摂南大),金光(九大),小崎(島津),高橋(日立),福山(日本精工),松下(防大)
企画担当:磁気軸受標準化研究会 我妻隆夫(INC),田中正人(東大),金光陽一(九大),松下修己(防大)
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