【講師】 森下 信(横浜国立大学工学部)
【日時】 平成12年9月5日(火) 10:00〜15:30
【場所】 明治大学・リバティタワー
【開催趣旨】
「複雑系」という言葉が話題になってから時間を経てようやくこの言葉が落ち着いて使われるようになってきました.しかし,いくら騒がれても「具体的に残されたものは何か?」と問われれば答に窮する場合が多いのは事実です.その中でセルラオートマトンは,要素間の相互作用だけで現象を捉えるという複雑系のシステム論が提唱したモデル化を具象化したものです.
今回のチュートリアルでは,1日かけて,1人の講師によりセルラオートマトンの背景からモデル化の手順,さらには具体的適用事例の数々を紹介します.現在モデル化が困難とされている現象が,この手法によりモデル化できる可能性があります.適用事例はあくまで一例であり,これを利用する方がそれぞれに適用方法を考えることが必要です.できるだけ広い範囲の事例を揃えましたので,是非ご参加下さい.
【内容】
(キーワード:一般システム理論,サイバネティックス,自己組織化,創発,フォン・ノイマン,セルラオートマトン,ロスアラモス国立研究所,サンタフェ研究所,人工生命,複雑さ,複雑系)
(1)複雑系の歴史と意味
(2)1次元セルラオートマトン
(3)2次元セルラオートマトン
(a) セルラオートマトン (b) ライフゲイム (c)ラティスガス・オートマトン
(d) ペトリネット (e) リンデンマイヤー・システム
(4)セルラオートマトンの適用事例
(a) 粒状体の流れ (b) 人の流れ (c) 交通流 (d) 拡散現象 (e)波動伝播
(5)システム理論としての複雑系
募集人数:80名
参加費用:D&D登録者 3,000 円(テキスト代),登録者以外は 10,000円(参加費+テキスト代)
申込先:チュートリアル参加申込「セルラオートマトンとその応用」と題して所属・氏名・連絡先を書き,下記宛に平成12年8月25日(金)までにお申込み下さい.費用は当日会場にて申し受けます.
電子メール:miyahara@jsme.or.jp ファックス:03-5360-3509(宮原宛)
備考:本チュートリアルは,機械力学・計測制御部門講演会(D&D2000)の会期中に開催しますが,講演会とは独立に参加することが可能です.
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