第97回講習会
すぐに役立つ画像処理の基礎と応用
[協賛 徳島県立工業技術センター,香川県産業技術センター,徳島県機械金属工業会]
開 催 日 2006年9月29日(金)10:00 〜 16:00
会 場 徳島県立工業技術センター2階講堂
[徳島市雑賀町西開11−2/電話(088)669-4711]
趣 旨 画像処理技術は,画像計測,自動検査・外観検査,立体形状の入力,産業用ロボットや自律移動ロボットの視覚,ゲート監視などとして,工業の分野で広く利用されています.そして,その原理は比較的簡単ですから,画像処理の基礎知識と応用方法の例題を習得しさえすれば,誰でも手軽に自分の仕事に応用することが出来ます.本講習会では,第一戦で活躍されている講師陣により,基礎と応用力を身に付けていただくことを趣旨としています.多数のご参加をお待ちしております.
題目・講師
(1) 10:00〜11:50 ディジタル画像処理の基礎と応用
寺田賢治(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部)
画像処理の基礎から応用までを平易に解説する.まずは画像の基礎的な知識として,画像入力,画像の構造,画像出力,輝度調整,ノイズ除去,特徴強調,カラー処理などを解説する.さらに画像処理の応用例として画像認識をとりあげて,前処理,特徴量抽出,認識方法などを解説することで,知識を深めてもらう.最後に実際の研究例を簡単に紹介する.
(2) 13:00〜14:00 色の出現頻度を利用した処理手法と応用
柏木利幸(徳島県立工業技術センター企画情報課)
カラー画像の各色の出現頻度を元のカラー画像のカラー値に置き換えることにより作成した頻度画像の特徴と応用について紹介する.カラー画像処理はモノクロ画像処理に比べて情報量が多い反面,単なる従来手法の拡張では処理に時間がかかるという問題がある.しかし,色の出現頻度の分布を画像化した頻度画像を用いると,いくつかのアプリケーションでは処理速度を落とさずに精度を上げることが可能となる.
(3) 14:00〜15:00 画像処理の産業応用事例の紹介
濱田敏弘(香川県産業技術センターシステム応用技術部門)
画像処理技術は,ICパターンの欠陥検査を代表とする外観検査の自動化を中心として様々な分野で活用されている.今回は,これらの活用事例について紹介する.まず,外観検査の自動化事例としてねじの外観検査を取り上げ,そこで用いられている画像処理の概要について説明する.また,非接触の立体計測の事例として,人の手を立体的に計測する装置とその画像処理機能についても説明する.
(4) 15:00〜16:00 人工ニューラルネットワークを用いた医用画像認識
近藤 正(徳島大学医学部保健学科)
近年,医用画像の分野では,アナログ画像処理からデジタル画像処理へ急速に移行しており,マルチスライスCTやMRIの機能向上に伴い,医用画像は3次元化して大容量化している.このため,放射線科医師などによる画像診断の負担は増大している.本講習会では,コンピュータ支援画像診断(CAD)への応用を目的にした,人工ニューラルネットワークを用いたマルチスライスCT画像を対象にした臓器の3次元医用画像認識について紹介する.
定 員 80名.申込み順に受付け,定員になり次第締め切ります.
聴
講
料 会員ならびに協賛団体会員5000円,会員外6000円,学生2000円.いずれも教材1冊分の代金を含みます.
教 材 教材のみご希望の方は1冊につき会員1000円,会員外2000円を添えてお申し込み下さい.講習会終了後発送致します.
申込方法 はがき,FAXまたはE-mailで,「第97回講習会申込み」と題記し,(1)氏名,会員資格,(2)勤務先名称,所属部課名,(3)通信先(住所,電話,FAX番号,E-mailアドレス),(4)送金内訳と振込日(振込予定日)をご記入の上,お申し込み下さい.送金は,銀行振込(広島銀行西条南支店普通預金No.2429670)または郵便振替(01370-6-5207)をご利用下さい(口座名:(社)日本機械学会中国四国支部).なお,送金には,上記内容を記入した用紙を添えて現金書留をご利用いただいても結構です.
申込締切 当日まで受け付けます。
申 込 先 〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1/広島大学工学部内/日本機械学会中国四国支部/電話&FAX(082)424-7533/E-mail:cs-staff@jsme.or.jp
ご 注 意 聴講決定後は聴講取消のお申し出がありましても,聴講料は返金いたしません.