講習会のご案内


第85回講習会
電磁波吸収機能をめぐる材料開発の動向


【共催 四国産業・技術振興センター】
【協賛 独立法人産業技術総合研究所四国センター,徳島県立工業技術センター,
香川県産業技術センター,高知県工業技術センター,四国テクノサイエンス研究会】



開催日時

 2002年9月24日(火) 10.00〜17.00

会 場

 香川県産業技術センター
 【高松市郷東町587-1/電話087-881-3175(代表)】

趣 旨

 携帯電話や無線LANの普及によって電磁波障害が問題になっている.特に情報機器の誤動作防止,情報漏洩防止,
無線システムの有効利用に対して外部からの電磁波に対しては反射,自己電磁波に対しては吸収が有効である.
例えば,今後,爆発的普及が見込まれるブルートゥースに対応したパソコン接続機器が多数商品化されつつあり,
携帯電話との一体化も進んでいる.このような情報機器はオフィスのみならず一般住宅にも普及すると考えられる.
この技術動向から考えると,情報機器の誤動作防止対策として電磁波は反射体としてよりむしろ吸収体が重要となる.
 本講習会では,いま,注目を集めている30MHz〜60GHzの広帯域の電磁波に対して電磁波吸収性能を持つスマート
材料を開発するためにNEDOの援助の元で行ってきた地域コンソーシアムの研究成果を主に,最近の電磁波吸収機能
をめぐる材料開発の動向を解説するとともに開発したサンプルを展示する.

題目・内容・講師

1)10.00〜11.00/セラミックス系新規電磁波吸収体材料の研究開発 /高田 潤(岡山大学工学部教授)

 21世紀の高度情報化社会でのGHz帯域の電磁波により生ずる様々な電磁波障害の材料科学的解決を目指し,
フェライト(酸化鉄)や炭素などを主体とするセラミックス系電磁波吸収体材料について,主として我々の研究開発を紹介する.
   

2)11.00〜12.00/マイクロ波-水熱法を利用したフェライト粒子の作製/加藤俊作(高温高圧流体技術研究所部長)

 マイクロ波―水熱法を使って各種フェライトを生成すると同時に炭素繊維表面に被覆する加工技術を確立した.また,
大型マイクロ波水熱反応装置(3L)を開発し,小型反応装置と同じように各種フェライト粉末及びフェライト−炭素繊維
ハイブリット繊維の大量生産を試みた研究成果を紹介する.

3)13.00〜14.00/電磁波吸収機能評価システムについて/河井治信(香川県産業技術センター 主任技師)

 電磁波吸収・遮蔽の評価が効率よく実施できる電磁波吸収機能評価システムの構築ならびに60GHzまでの超高周波
帯域における電磁波吸収機能特性を評価できる測定システムを開発した成果を紹介する.

4)14.00〜15.00/電磁波吸収機能を持つスマート建材の開発/荒川修一(神島化学工業(株)開発室 室長)

 水熱養生法あるいは水熱ホットプレス法を用いてケイ酸カルシウムとフェライトの均一混合技術の開発およびハイ
ブリッド繊維シートとケイ酸カルシウムの熱複合化技術の開発成果を紹介する.
   

5)15.30〜16.30/電磁波吸収機能を持つシート状スマート材料の開発/永田康久(東邦テナックス(株)化成品営業本部 課長)

 マイクロ波−水熱法などによるフェライト被覆のための炭素繊維素材を開発した成果を紹介する.
   

6)16.30〜17.00/総合討論


定 員

 100名,申込み順に受付け,定員になり次第締め切ります.

聴講料

 会員ならびに協賛団体会員 5,000円,会員外 7,000円,学生1,000円, いずれも教材1冊分の代金を含みます.

教 材

 教材のみご希望の方は1冊につき会員1,000円,会員外2,000円を添えてお申し込み下さい.講習会終了後発送いたします.

申込方法

 はがき,FAXまたはE-mailで,「第85回講習会申込み」と題記し,(1)氏名,会員資格,(2)勤務先名称,所属部課名,
(3)通信先(住所,電話,FAX番号,E-mailアドレス),(4)送金内訳と振込日(または振込予定日)をご記入の上,
お申し込み下さい.
 送金は,銀行振込(広島銀行西条南支店普通預金No.2429670)または郵便振替(01370-6-5207)をご利用下さい
(口座名:(社)日本機械学会中国四国支部).
 なお,送金には,上記内容を記入した用紙を添えて現金書留をご利用いただいても結構です.

申込締切

 2002年9月17日(火)

申込先

 日本機械学会中国四国支部
 (〒739-8527 東広島市鏡山1丁目4番1号/広島大学工学部第一類内/電話&FAX (0824)24-7533/E-mail:jsme@mec.hiroshima-u.ac.jp)

ご注意

 聴講決定後は聴講取り消しのお申し出がありましても,聴講料は返金いたしません.

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