日本機械学会中国四国支部
第107回講習会「機械工学の基礎講習会」
ものづくりのための材料力学の基礎(初級2日間コース)
〔後援 国立大学法人鳥取大学産学・地域連携推進機構〕
開 催 日 2009年9月7日(月),8日(火)
会 場 鳥取大学 産学・地域連携推進機構 研修室
趣 旨 日本機械学会中国四国支部では,従来の講習会を見直すことで支部会員および地域へより大きく貢献することをめざし新しい形式の講習会「機械工学の基礎講習会」を企画しました.中国四国地域の企業が社員教育等で利用できるような基礎的な講習会を永続的に実施することを目的とし,新入社員教育から経験を積んだ後の再教育に対応できるように,初級から上級までの機械工学の基礎分野の講習会を実施します.今回は,材料力学(初級コース)の講習会を企画しました.参加者を少人数に絞り講師との質疑応答等を通して十分に理解できるようにします.
対 象 材料力学の基礎を学びたい方,復習が必要になった方,企業での新人教育 等.
講 師 広島大学 大学院 工学研究科
機械システム工学専攻 教授 菅田 淳
次 第
9月7日(月)
【午前】 9:00 〜 12:00
(A)
材料力学の物理
〔材料力学が何故必要か,材料力学の物理現象は何か,応力とひずみを学ぶ意味は何か,温度はどのように影響するかなどの物理を復習する.〕
(B)
引張・圧縮の材料力学
〔棒の伸びに断面の変化や自重がどのように影響するか,静定と不静定の問題として違いは何か,重ね合わせの原理を用いる利点は何か,温度変化による熱応力発生がわかるようにする.〕
【午後】13:00 〜 16:30
(C)
ねじりの材料力学
〔ねじりの基本的な考え方,軸の応力とひずみ,ねじりの不静定問題,軸のねじりに及ぼす断面形状の影響などがわかるようにする.〕
(D)
はりの曲げの材料力学
〔はりの問題は何故必要か,せん断力とメンと曲げモーメントとは何か,曲げ応力・せん断応力に材料と断面形状がどのように影響するか,はりのたわみを静定と不静定に分けて考えるのは何故かなどを学び,はりの複雑な問題などが解けるようにする.〕
9月8日(火)
【午前】 9:00 〜 12:00
(E)
柱の座屈の材料力学
〔不安定現象としての座屈の考え方,弾性座屈に及ぼす端末条件の影響,オイラーの公式と実験公式などがわかるようにする.〕
(F)
傾斜面上の材料力学
〔斜面に働く応力の考え方,モールの応力円による解法,曲げ・ねじり・軸荷重の組み合わせがわかるようにする.〕
【午後】13:00 〜 16:30
(G)
エネルギー法による材料力学
〔引張,ねじりおよび曲げを受けた材料のひずみエネルギー,衝撃荷重による衝撃応力の求め方,相反定理とカスチリアーノの定理による解法,仮想仕事と最小ポテンシャル原理による解法を学び,材料力学がエネルギー法を用いて解けるようにする.〕
(H)
有限要素法シミュレーションの材料力学
〔材料力学基礎から有限要素法に至る手順,数値シミュレーションとしての有限要素解析の有用性,数値解析に必要な材料力学基礎がわかるようにする.〕
(I) 質疑・応答
〔社会生活および機械技術のなかで材料力学が役に立っていること,講義を通じて理解が難しかったこと,さらに現在抱えている材料力学問題などを討論する.〕
聴 講 料 一般8,000円,学生3,000円.何れも教材代金を含みます.会員および会員外を問いませんが,できるだけ入会をお願いいたします.
教 材 JSMEテキストシリーズ 材料力学
定 員 10名 申し込み先着順により,定員になり次第締め切ります. <8月7日締め切りました。>
申込方法 はがき,FAXまたはE-mailで「第107回講習会申込み」と題記し,(1)氏名,会員番号,(2)勤務先名称,所属部課名,(3)通信先(住所,電話番号,FAX番号,E-mailアドレス),(4)送金内訳と振込み日(または振込み予定日)をご記入の上お申し込み下さい.送金は,銀行振込(広島銀行西条南支店,普通預金,No.2429670)または郵便振替(01370-6-5207)をご利用下さい.(口座名:(社)日本機械学会中国四国支部).
なお,送金には,上記内容を記入した用紙を添えて現金書留をご利用いただいても結構です.
申込締切 2009年8月28日(金) <定員を超えたため締め切りました。>
なお,申込締切日後も収容人数に余裕のある場合は,当日まで受付けます.電話,FAX,E-mailにてご確認のうえお申込み下さい.
申 込 先 〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1/広島大学工学部内/日本機械学会中国四国支部/電話&FAX(082)424-7533/E-mail:cs-staff@jsme.or.jp
ご 注 意 聴講決定後は聴講取り消しのお申し出がありましても,聴講料は返金いたしません.