第106回講習会「機械工学の基礎講習会」
ものづくりのための材料力学の基礎(初級2日間コース)
(日本機械学会中国四国支部企画)
開 催 日 2009年2月5日(木),6日(金)
会 場 広島県健康福祉センター 7階小会議室 (広島市南区皆実町1-6-29)
バス:JR広島駅から旭町行比治山橋バス停下車4分
県庁前から大学病院行皆実町一丁目バス停下車3分
路面電車:JR広島駅から南区役所前下車2分
趣 旨 日本機械学会中国四国支部では,従来の講習会を見直すことで支部会員および地域へより大きく貢献することをめざし新しい形式の講習会「機械工学の基礎講習会」を企画した.中国四国地域の企業が社員教育等で利用できるような基礎的な講習会を永続的に実施することを目的とし,新入社員教育から経験を積んだ後の再教育に対応できるように,初級から上級までの機械工学の基礎分野の講習会を実施する.今回は初年度として,材料力学(初級コース)の講習会を企画した.参加者を少人数に絞り講師との質疑応答等を通して十分に理解できるようにする.
対 象 工業高校、高専、大学等で材料力学の基礎を学んだ方で復習が必要になった方,企業での新人教育 等.
次 第
2月5日(木)
【午前】9:30 〜 12:00
1. 機械の事故例
国内で発生した機械に係わる事故例と其の原因について考え、ものづくりのために必要な材料力学の知識の概要について述べる。
2. 材料力学の基礎
材料力学を理解するための力学に関する知識の確認を行う。機械/部品の強度を評価するための基本的基準である、応力とひずみの定義およびこれらに関する簡単な計算練習を行う。さらに熱応力についても触れる。
【午後】13:00 〜 16:30
3. 材料の挙動
延性材料と脆性材料の応力-ひずみ線図といつ破壊するのか、という基本的問題を実際の丸棒の試験結果に基づき考えられる最大主応力説と最大せん断応力説を対比しながら考える。さらに応力集中と疲労破壊に関する基礎についても述べる。
4. 複雑な荷重形態
二軸方向に少し複雑な荷重が作用したときに弾性体内の応力はどのようになるのか。どのような応力状態に達すると壊れるのか、について調べる。さらに丸棒を捩ったときに丸棒に生じるせん断応力はどのように計算するかを学ぶ。
2月6日(金)
【午前】9:30 〜 12:00
5. 梁の曲げ応力と力学
実践で使用されるはりの理論について学ぶ。はりが曲げ応力で破損するときのはりに生じる最大の曲げモーメントの推定のためのせん断力線図と曲げモーメント線図について学ぶ。さらにはりの断面に生じる最大の応力の求め方、どのような断面形状にすると曲げモーメントに強いかについても思考をめぐらせる。
【午後】13:00 〜 16:30
6. 実際の破壊を招く応力状態
実際の曲げモーメントをねじりを受ける例として、軸の応力計算を行う。最大主応力説と最大せん断応力説に基づき軸の直径あるいは材料強度の決定の仕方について考える。
7.有限要素法シミュレーション の基礎と実際例
事故例を考慮しつつ、実際に強度で問題になる場合の有限要素法による計算例と問題点について考える。
8.質疑・応答
社会生活および機械技術のなかで材料力学が役に立っていること、講義を通じて理解が難しかったこと、さらに現在抱えている材料力学問題などを討論する。
広島大学大学院工学研究科教授 澤 俊行
定 員 40名 申し込み先着順により,定員になり次第締め切ります.
聴 講 料 一般10,000円,学生4,000円.何れも教材代金を含みます.会員および会員外を問いませんが,できるだけ入会をお願い致します.
教 材 再入門・材料力学 基礎編 日経 ものづくりの本
申込方法 はがき,FAXまたはE-mailで「第106回講習会申込み」と題記し,(1)氏名,会員番号,(2)勤務先名称,所属部課名,(3)通信先(住所,電話番号,FAX番号,E-mailアドレス),(4)送金内訳と振込み日(または振込み予定日)をご記入の上お申し込み下さい.送金は,銀行振り込み(広島銀行西条南支店,普通預金,No.2429670)または郵便振替(01370-6-5207)をご利用下さい.(口座名:(社)日本機械学会中国四国支部).
なお,送金には,上記内容を記入した用紙を添えて現金書留をご利用いただいても結構です.
申込締切 2009年1月26日(月)
申 込 先 〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1/広島大学工学部内/日本機械学会中国四国支部/電話&FAX(082)424-7533/E-mail:cs-staff@jsme.or.jp
ご 注 意 聴講決定後は聴講取り消しのお申し出がありましても,聴講料は返金いたしません.