中国四国支部講演会案内


中国四国支部 特別講演会

ジャストインタイム生産方式について


〔日本生産管理学会中国・四国支部 研究部会 講演会〕


開催日時

2004年10月16日(土)13:30〜17:00

会  場

 岡山大学大学院自然科学研究科棟 大講義室
 〔岡山市津島中3-1-1〕

講  師


(1)トヨタ自動車(株)コーポレートIT部 主査  小谷 重徳 氏

1.テーマ

  「輸送費用と生産制約を考慮した車両の生産計画問題」

2.概要

   複数の組立ラインで生産される車両は,販売店から注文を受けたときどの組立ラインで生産するかが決定され,組立ライン別の生産計画が作成される.このとき考慮すべきことが2つあり,1つは生産工場から全国の販売店までの車両の輸送費用の合計を最小にすることである.他の1つは生産制約である.工場や仕入先は見込みで作った月度生産計画で生産準備をしており,販売店からのオーダーによって作られた生産計画と月度生産計画との差が少ないほどスムーズな生産ができる.この2つの生産計画の差を小さくするように組立ラインを決定することがもう1つの目標である.この生産計画の問題は,生産制約をどのように扱うかによっていろいろな定式化ができる.また,車両を扱うため変数に整数の条件が付くことによって新しい問題として認識される.整数計画問題,古典的なヒッチコック型輸送問題,最小費用流問題,区分線形計画問題などとの関連で,この問題を議論する.


(2)名古屋工業大学イノベーションセンター 客員教授  黒岩 惠 氏

1.テーマ

  「IT化時代におけるトヨタ生産方式の進化」

2.概要

  「ジャストインタイム」と「自働化」の二本の柱と「お客様第一」を経営理念とするトヨタ生産方式(以下TPS)は、ものづくり現場から物流、販売、さらにはビジネス活動全般の改善・イノベーション手法や考え方として広く認知されている。トヨタにおいてもTPSの理念はグローバル展開における経営手法、さらにはトヨタのDNAとしてビジネス活動全般に継承されつつある。IT化の進展やビジネス環境が変化しようとも、TPSの二本の柱と「お客様第一」はビジネスの基本として永遠に受け継がれるべき真理と言えよう。しかし、経営環境の変化、技術革新により「人間・機械系(IT化も含む)」としてのTPSは進化している。ここでは、「人を最大の経営資源」とするTPSにおいて、生産・物流システムの機械化(FA化、IT化)を長年推進し、近年は国のIT化施策に関わってきた立場でTPSの進化について考察する。

定  員

 200名

参 加 費

 無料

申込方法

 「特別講演会(岡山)申込み」と題記し, (1) 氏名, 会員資格, (2) 勤務先名称, 所属部課名, (3) 通信先(住所, 電話, FAX番号, E-mailアドレス)をご記入の上, はがき, FAXまたはE-mailでお申し込み下さい。

申込締切

  2004年10月7日(木)

問合せ先

  〒700-8530 岡山市津島中3−1−1/岡山大学 工学部 システム工学科/宮崎 茂次 (ミヤザキ シゲジ) /Tel:086-251-8223 Fax:086-251-8224/E-mail: miyazaki@et6500.mech.okayama-u.ac.jp

申込み先

  〒739-8527 東広島市鏡山1-4-1/広島大学工学部第一類内/日本機械学会中国四国支部/電話&FAX (082)424-7533/E-mail jsme@mec.hiroshima-u.ac.jp