趣旨 (Scope of the conference) :

   

 宮古島には多くの伝統工芸品があります.例えば,宮古上布は麻織物の一種で,国の重要無形文化財となっています.これは,古くから生活に密着して育まれた技術により産み出され発達した高級上布で,琉球王府への献上品として地位を確立しました.また,世界最大級の地下ダム施設が有り,再生可能エネルギーの要所としての一面も持っています.南の要としての役割もあり,日露戦争中の久松五勇士とくり船の逸話はあまりに有名です.

 最近,私たちの生活が大きく変化しています.再生可能エネルギーを活用した持続可能社会が求められる一方で,コロナ禍によって社会の構造や私たちの生活自体が大きく変わりはじめています.技術と社会の関わり合いを今改めて考える必要があるのではないでしょうか.宮古島は,古くからその時代の潮流の影響を受けながら地元の技術を育んできました.まさに技術発展が社会や人々の生活の中で育まれてきたことを感じることができる自然豊かな島です.今回の部門講演会は,この宮古島から技術と社会の連関を考えてみたいと思います.

募集テーマ:
以下のオーガナイズドセッション、および一般セッションの講演を募集いたします.

(1) 技術教育・工学教育
      
(2) エネルギー教育・環境教育
          
(3) 設計教育・CAD教育

(4) 教育に利用する機械

(5) 機械技術史・工学史

(6) 技術と倫理

(7) 持続可能な社会システム設計

(8) 沖縄地方の伝統産業技術