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No.36 「ウラギンシジミ」日本機械学会第83期編修理事
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小学校の頃は名うての悪童で、およそ悪行と名の付くものはマスターしておりました。朝になればお腹が痛いといっては良く学校を休んでおりましたが、1校時目が終わる頃になればさすがに寝ても居れなくなり、虫取り網を担いでは近くの山や公園にトンボ・チョウを採りに出かけておりました。網を担いで戻って来るたびに母親にずる休みがばれ、えらく引っ叩かれましたが、お陰で腕を使っての防御は人よりも巧かったと思います。悪行の善し悪しは別として、引きこもりでなかったのが何よりだったと思っております。昔取った杵柄で、この歳になっても目の前を飛ぶチョウが何であるか、ものによっては雌雄も分かります。それぞれの蝶に思い出があり、羽根を休めて止まっているチョウを眺めていると、その模様のうえに昔の思い出がさざ波のように重なってきます。 亘理は仙台から30km南の福島県堺に近い町です。少し出おくれて新聞種にはなりませんでしたが、亘理町から50km北の仙台市北西部で採取されたことは新しい情報かもしれません。その後、雌雄あわせて数匹のウラギンシジミを庭で捕まえました。いずれも、レッドロビンの枝先の虫穴から漏れた樹液をなめに飛来したものです。このチョウはシジミチョウとしては大型のもので、雌雄とも翅裏は一面の銀灰色ですが、雄の上下翅表面は茶色の下地に橙色の斑紋、雌は薄い青灰色の斑紋があります。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/uragin-sijimi.html
食草はマメ科植物の花実です。成虫で越冬しますので春にも観察されるはずですが、ここ紫山では春は一度しか見かけたことがありません。 |
Last Update 2005.9.13
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