平成9年度は7月15日−16日と10月24日に名古屋大学にて第15回研究会(共催:第1回トヨタヒューマンライフ支援バイオメカニクスシンポジウム),第16回研究会を開催しました.
第15回研究会では下記のように傷害防止,生体の機能回復,生体現象の計測・モデル化とコンピュータシミュレーションに関するご講演を頂きました.この研究会では工学・医学分野や自動車産業等の幅広い分野から多くの参加者があり,活発な討論・情報交換を行うことができました.
第15回研究会
1.パネルディスカッション "Current situation and future trend of research on impact biomechanics - international viewpoints"
パネリスト:J. Kajzer (Nagoya Univ), D. Mohan (Indian Inst. Tech), 小野古志郎(日本自動車研),R. Verschut (TNO)
2.特別講演「未来医療と3次元細胞組織モジュール工学」,立石哲也(通商産業省工業技術院産業技術融合領域研)
3.パネルディスカッション「インパクトバイオメカニクスは交通傷害防止にどこまで寄与できるか」,司会:小野古志郎(日本自動車研),パネリスト:水野幸治(運輸省),石川博敏(日本自動車研),森裕祐(金沢宗広病院),古巣克也(豊田中研),市川秀明(日産自),中濱亮治(三菱自工)
4.「生体組織の力学特性とモデル化」,オーガナイザー:原利昭(新潟大),講演者:安達泰治(神戸大),日垣秀彦(九大),黒河内和俊(名大),田中茂雄(北陸先端科技大学院大),高久田和夫(東医歯大)
5.「臨床現象のコンピュータシミュレーション」,講演者:但野 茂(北大,オーガナイザー),伊能教夫(東工大),田中英一(名大),和田成生(北大),山口隆美(東海大)
6.「下肢運動のリハビリテーションとバイオメカニクス」,オーガナイザー:田中正夫(阪大基礎工),講演者:田川善彦(久留米工大),江原義弘(神奈川リハ),森本正治(労災リハ),中川昭夫(兵庫リハ),牧川方昭(立命館大)
第16回研究会では「骨のバイオメカニクスと生体材料の新しい応用」をテーマとして,下記のように多角的な観点から骨に関する研究・開発についてご講演を頂きました.
第16回研究会(共催:東海・材料の力学談話会)
1.「緻密骨の動力学的特性」 田辺裕治(新潟大)
2.「牛大腿骨の破壊挙動とミクロ構造」
新家光雄(豊橋技科大)
3.「我社のバイオセラミックスについて」
松尾康史(日本特殊陶業(株))
4."Quantitative analysis of bone structure by microfocus X-ray computed tomography (μCT)" 森本賢二(帝人(株))
5.「骨の力学的リモデリング現象のモデル化」
山本創太(名大)
今年度は10月23日−24日に名古屋大学にて第2回トヨタヒューマンライフ支援バイオメカニクスシンポジウムとの共催で研究会を計画しております.前回同様,多数の皆様の参加をお待ちしております.