6−7. 『生体システム技術』研究会の活動状況


主査:村上 輝夫(九州大学工学部)
幹事:大月 伸男(九州大学)

 当研究会は,中国・四国・九州地区を対象にして平成7年6月に発足し,初年度の
第3回までは九州地区で開催して参りました.中国・四国地区での早期の開催を願っ
ておりましたが,平成8年6月に広島大学大学会館(東広島市)において,蔦 紀夫
先生(広島大学工学部)と福永信太郎先生(同医学部)のお世話により,第5回研究
会をサイボーグ(Cybernetics Organism) 研究会との合同研究会として開催してい
ただきました.第5回は,再び九州地区で開催いたしましたが,第6回の研究会につ
きましては,本年7月4日に愛媛大学地域共同研究センター(松山市)において,清
水 顕先生(愛媛大学工学部)のお世話で,開催準備を進めていただいております.
第7回は,福岡市で開催の予定にしており,今後も,中国・四国地区と九州地区で適
宜開催しながら研究会の輪を広げていく予定です. 昨年度開催の第4回「生命・細
胞とバイオメカニクス」および第5回「生体システムと環境および新技術」の内容を
別記しますが,最新の話題を提供いただいた諸先生および討論・参加いただいた諸氏
に感謝いたします.当研究会では,演題数を3〜4題に絞ることにより,一演題当た
りの講演・討論時間を確保し,演題の背景説明や十分な討議を重視した進行を意図し
ております.実際には,討議時間が不足してしまうことも多々ありますので,さらな
る討議の深まりや参加者間の懇談の場として,研究会終了後に懇親会を付随させる方
式をとっております. 本研究会では,生体システム技術という主題のもとに,バイ
オエンジニアリング全般に関する種々の技術課題を対象にして,研究情報の交換や話
題提供と自由な討議を行う形態をめざしております.関心をお持ちの方には気軽に参
加していただき,当研究会の輪を柔軟に拡充出来るよう努める所存です.研究会開催
案内をご希望の方は,当研究会事務局(主査:村上輝夫(九州大学工学部),幹事:
大月伸男(同),E-mailアドレス(biosys@rc.kyushu-u.ac.jp))宛にご連絡願い
ます.
                             [文責 村上輝夫]

[開催内容]

第4回
日 時 平成8年6月28日(金)
テーマ「生命・細胞とバイオメカニクス」
1.顔の科学-脊椎動物の進化様式
   西原克成(東京大学医学部)
2.整形外科におけるバイオメカニクス
   宗重博志(広島大学医学部)
3.細胞のガン化と不死化
   桧山英三(広島大学医学部)

第5回
日 時 平成8年12月4日(水)
テーマ「生体システムと環境および新技術」
1.環境と生態系と技術の調和
   ―分散型エネルギー利用海域浄化システム―
   川口勝之(長崎大学工学部)
2.善玉としてのNOの登場:
   気体拡散による神経信号の新しい伝達機構
   安井湘三(九州工業大学情報工学部)
3.生体のin vivo熱計測技術
   ―熱物性と温度分布の新しい計測法―
   藤井丕夫(九州大学機能物質科学研究所/総合理工
   学研究科)


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