6−6. 『生体機能の解明とその応用に関する』研究会・活動報告


主査:田中 英一(名古屋大学工学研究科)
幹事:山田  宏(名古屋大学工学研究科)

 平成8年度には2回,研究会を開催しました.第13回研究会は12月16日に名
古屋大学工学部にて開催し,スポーツや整形外科領域における人体全体あるいは各部
の運動に関し,以下の方々にご講演をお願いしました.
1.「スポーツ科学における画像解析の応用」
   名古屋大学総合保健体育科学センター 池上 康男 氏
2.「投球動作を科学する」
   名古屋大学総合保健体育科学センター 櫻井 伸二 氏
3.「格闘技の衝撃力とフォーム」
  中部大学工学部理学教室 吉福 康郎 氏
4.「コンピュータ・シミュレーションの整形外科領域における応用」
  労災リハビリテーション工学センター    元田 英一 氏
 池上,櫻井両先生にはスキーや投球等の運動の効果的動作や運動力の性差につい
て,吉福先生には種々の格闘技の衝撃の特徴について,元田先生には整形外科領域で
のコンピュータ・シミュレーションの活用についてご講演いただきました.
 第14回研究会は日本ME学会バイオメカニクス研究会との共催で,1月27日に
名古屋大学工学部にて開催し,医療分野におけるバイオメカニクス的アプローチに関
して,以下の方々にご講演をお願いしました.
1.「個体別モデリングによる骨体の力学解析」
  東京工業大学大学院情報理工学研究科 伊能 教夫 氏
2.「顎骨の変形と治療」
  名古屋大学医学部口腔外科学講座 澤木 佳弘 氏
3.「手関節のバイオメカニクス」
  名古屋大学医学部整形外科 堀井 恵美子 氏
4.「足関節のバイオメカニクス」
   新潟大学工学部機械システム工学科 原 利昭 氏
 伊能,原両先生には工学の立場からシミュレーションや実験による生体機能の解明
や治療の支援について,澤木,堀井両先生には医師の立場から医療の現場でのバイオ
メカニクス的支援の例や要望についてお話しいただきました.
 今年度の講演者の中には,これを機会にはじめて機械学会の講演会にお申し込みい
ただいた方々もおられ,研究会をきっかけとして部門の活性化につながって有意義で
あったと思います.

 平成9年度の最初の研究会は,第1回トヨタヒューマンライフ支援バイオメカニク
スシンポジウムと共催で,7月15,16の両日,名古屋大学シンポジオンにて開催
いたします.多くの大変魅力的なご講演,パネルディスカッションを用意いたしまし
たので,大勢の方々のご参加をお待ちいたしております.なお,この行事はバイオエ
ンジニアリング部門のご協賛をいただいております.詳しくはホームページ
 http://www.hlsb.mech.nagoya-u.ac.jp/ToyotaSymposium/Symposium.html
をご覧下さい.


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