6−4. 『バイオエンジニアリングのフロンティア』研究会からの最終報告


主査:赤松 映明( 摂  南  大 )
幹事:池内  健(京大生医工研)

 「新しいことには一応飛びついてみる」という精神で研究会を運営してきました
が,6年を経過しましたので本年3月をもって終了しました.本会によりバイオエン
ジニアリングに興味を持つ人が増えてこの分野が多少なりとも活性化したのではない
かと自負しています.熱心に参加いただいた方々,手弁当でお話いただいた講師の,
会場の準備と運営を行った学生諸君など,多くの会員の長年にわたるご支援に感謝し
ます.最近の研究会のプログラムは次の通りです.

 第10回研究会「介護とリハビリテーション」1996年6月25日
1.シーツの自動交換法 池内健(京大生医工研)
2.介護機器の開発事例 杉原き三正(成健メディカル)
3.介護とリハビリテーション機器 川村一郎(川村義肢)
4.歩行解析による下肢機能評価の試み 田中正夫(阪大基工)

 第11回研究会「衝撃波と生体」12月20日,
世話役:玉川雅章(京大エネルギー科学)
1.熱流体エネルギーを利用した最新医療についてー衝撃波結石破砕治療を中心とし
てー 渡辺泱(京府医大)
2.衝撃波の生体(微生物)に及ぼす影響 藤原和人(熊大工学部)

 第12回研究会「バイオメカニクスの新しい応用」12月21日
1.摩擦を利用した体内ロボットの推進機構 山下託嗣(京大生医工研)
2.UHMWPEの疲労について 大橋美奈子(京大生医工研)
3.膝半月板の変位と力学機能 迫田秀行(京大生医工研)
4.人工膝関節の有限要素解析 吉野信之(京都きづ川病院)
5.セルラオートマトン法による骨のリモデリング解析 森下信(横浜国大)
6.スポーツに勝つためのバイオメカニクス 富田直秀(京大生医工研)
7.VICONを用いた少年サッカー選手のドリブルとトラッピング動作解析 鈴木英
一(横浜市大)
8.腕相撲動作の内旋筋力と荷重移動について 杉村聡(横浜市大)

 第13回研究会「人工関節と生体材料」1997年3月8日(バイオトライボロジ研究会
と共催)
1.ロボテイクスを応用した生体膝関節動揺性試験システムの開発 村石明彦(千葉工
大工)
2.スクイズフイルム時間に依存した動物関節の摩擦の増大 岩城興太(千葉工大工)
3.関節軟骨の力学的特性に及ぼす水分移動 永井裕介(千葉工大工)
4.高分子量ヒアルロン酸の潤滑に及ぼす効果 飯阪正俊(同志社大工)
5.関節潤滑に対するヒアルロン酸の分子量の影響 小原健男(資生堂)
○特別講演 人工関節と生体材料 中村孝志(京大整形) 
6.人工膝関節のUltra high Molecular Weight Polythylen表面のダメージとWear 
Debris量の比較 平川和男(横浜市大整形)
7.試作シミュレータによる人工股関節の評価試験 中沢興三(金属材料技研)
8.抜去人工股関節から見た低摩耗人工股関節の最適骨頭径とポリエチレン・カップの
厚さ 大西啓靖(国立大阪南病院)
9.超高線量ガンマー線照射ポリエチレン・カップのシミュレータ試験 大西啓靖(国
立大阪南病院)
10.人工股関節ポリエチレン・カップ内部欠陥の材料特性への影響 大西啓靖(国立大
阪南病院)
11.UHMWPEの疲労に関する研究 大橋美奈子(京大生医工研)
12.セラミック製人工股関節に関する基礎研究 高嶋一登(京大生医工研)
13.軟らかい材料を使った人工関節の流体膜の形成過程 藤田茂樹(京大生医工研)
14.疑似体液中における金属インプラント材料の摩耗産物と細胞毒性評価 森田真史
(北里大医)
15.人工関節周囲組織のポリエチレン摩耗粉について 小林章郎(大阪市大整形)
16.関節軟骨/人工関節材料間の摩擦挙動 村上輝夫(九大工)
18.摩擦材物性と潤滑液組成の相互作用 中西義孝(九大工)
19.放射線照射UHMWPEのESR測定 中村健太(京大生医工研)


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