5−1.行事予定


 平成9年は、皆様ご存じのように、機械学会創立100周年の記念すべき年であり
ます。学会自身の輝かしい歴史と栄光を再認識する年であると同時にわがバイオエン
ジニアリング部門(以下、BE部門)にとっても平成9年は、創立10周年の記念すべき
年であります。関係者各位の並々ならぬ熱意とご努力により、過去10年間に当部門
は、極めて劇的に発展致しました。最近では、当部門の総会・講演会・シンポジウム
での発表内容からもお解りのように、扱われる領域は実に幅広く、医学、歯学、農
学、理学、薬学、工学等をそれぞれ専門とする多数の研究者が積極的に参加するよう
になっています。当然のことながら内容も充実し、他部門からの参加者が増える等大
変魅力あるものとなっています。
 さて、10年一昔と言いますが、一つの区切りを迎え、BE部門にとってまさに次の
段階へステップアップする重要な節目となる創立10年目に技術委員会を引継ぐこと
になりましたが、この時点で明確な企画を示せないままでいることに些か反省を致し
ております。徳田正孝前委員長、八木一夫前幹事他前委員の精力的なご活躍と素晴ら
しい企画を目の当たりにして後込みしておりますが、当部門の更なる発展・充実を目
指して技術委員会の新しい委員一同懸命に努力して参りますので皆様のご協力・ご支
援を賜りますよう宜しくお願い致します。例年、技術委員会が企画する各種行事とし
て、バイオサロン、見学会、総会・講演会・シンポジウム等がありますが、現時点で
は部門運営委員会の承認を得ていないため、ここでは取り敢えず予定されているもの
を含めた主たる行事について述べることに致します。
 はじめにも述べましたが、本年は、機械学会創立100周年を記念して、各部門や
各支部が主催する国際会議、講演会等の各種行事が執り行われます。BE部門でも、そ
の一環として7月18日(金)〜19日(土)に東京国際フォーラムで”International 
Conference on New Frontier in Biomechanical Engineering”を開催いたしま
す。BE部門にとって最初の本格的な国際会議であり、多方面から大いに注目を集めて
おります。20人を越えるゲストスピ−カ−を迎え、国際色豊かな実りある会議にか
なり多くの参加者が見込まれております。国際会議の終了と共に引き続いて、7月
21日(日)〜22日(火)の両日、第8回バイオエンジニアリング学術講演会・夏期セミ
ナ−が、国際会議の場合と同じく東京国際フォ−ラムを会場として開催されます。
「次世代の想像を目指して」と題するメインテ−マの下に、芝浦工大山口隆平委員長
をはじめとする実行委員の皆様が素晴らしい企画をなされている。その一つとして、
初の試みであるが、大学院の学生を対象とした”Student Competetion”が企画され
ている。将来のバイオエンジニアリングを背負うべき優秀な若手人材の育成を目指す
観点から、そこでの結果が大いに期待されところであります。
 なお、順番が相前後致しますが、7月15日(火)〜16日(水)にはBE部門が協賛す
るトヨタヒューマンライフ支援バイオメカニクスシンポジウムが名古屋大学で開催さ
れます。このシンポジウムの期間を併せるとほぼ1週間、バイオエンジニアにとって
実に夢のような充実した毎日を過ごすことが出来そうです。
 部門創立10周年を記念して平成10年1月24日(土)〜25日(日)、広島大学を会
場として第10回バイオエンジニアリング部門講演会が開催されます。規模の大きな
講演会になることが見込まれており、21世紀に向けての新しい生命科学技術の進展
や医学と工学の融合による新たなバイオエンジニアリングの展望が明示されます。
 技術委員会が関係する部門行事として、バイオサロン(主として研究会や講演会)、見
学会等の実施を予定していますが、今後各委員会の承認を得て明示致します。取り敢
えず現時点では最初に、10月15日(水)に新潟市で、バイオメカニクス研究連絡協議
会(世話役:佐藤正明東北大学教授)第4回ジョイント講演会との共催により、技術講演
会を開催する予定です。この技術講演会を開催するに当たっては、翌日から2日間同
地で開催される第12回日本整形外科学会基礎学術集会への参加者を十分意識致しま
した。即ち、同学術集会ではバイオメカニクス関連の研究が数多く発表され、バイオ
メカニクスに強い興味を有する多数の医学系研究者が参加することもあって、これら
の参加者にBE部門を知って貰う絶好の機会と考えた次第です。
 とにかく、技術委員会委員一同BE部門の更なる発展に繋がる企画を次々に提案し、
実行したいと考えておりますので重ねて宜しくお願い致します。
                           技術委員長  原 利昭

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